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マイバウムで愛の告白〜5月1日

ドイツの行事
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5月1日といえば 「メーデー」でドイツは(2019年はドイツも)祝日です。
そう、メーデーです。 May Day、つまりは5月の日、と言うわけですが、「労働者の日」でもありますね。

この5月1日はドイツは祝日です。 (と言うわけで本日は祝日です)
Maifeiertag(五月の祝日)と言う日ですが 「Tag der Arbeit」(Tag=日 Arbeit=労働)とも呼ばれます。 

理由は何であれ、この良い季節の5月に祝日、と言うのは嬉しいものですね!

その祝日の前日、4月30日に その日レッスンのあった17歳の男の子の生徒さんのお母さんから 

「先生、今日 息子がマイバウムを買いに行きたいと言うので 到着が少々遅れるかもしれません。」

とのメッセージが!  
(その生徒さんはその日の一番最後にレッスンをする生徒さんだったので 遅刻してきても大丈夫だったのですが)

マイバウム(Maibaum)、直訳すれば5月の木です。

ドイツでも ラインラント、エムスラント、東フリースラント、ノルドライン=ヴェストファーレン州、フランケン、バーデン、シュヴァーベンなど、それからチェコやスロヴァキアといった地域で見られる風習に「マイバウム」があります。

このマイバウムは 一つは 地域の5月のお祭りのために 町や村の広場に立てられる大きな高い木です。

そして、マイバウムといえば もう一つ。

若い男の子が 好きな女性の家や窓の下に 白樺の木を立てます。 これも「マイバウム」または「Maien」(マイエン)と呼ばれています。

この好きな人の家に白樺の木を立てようとするために 森で白樺の木を勝手に切り倒す人もいるのだそうですよ。 もちろん違反です。 勝手に木を倒されては困ります!
そこで 森を管理している人や木を育てている人が マイバウムを立てたい人のために4月30日限定で白樺の木を売り出したようです。 

今回、マイバウムを買いに行く、といった生徒のGくん、数ヶ月前にお母さんが「うちの子、ガールフレンドができたのよ。」と ピアノのレッスンでしか繋がりのない私にも教えてくれました。

そして、今日も「マイバウムを立てたいといっているから買いに行きます!」と。 
恋愛に関しては 日本よりずっとオープンです。

Gくんに「マイバウム、いくらしたの?」と尋ねたら
「2.5mで5ユーロだった。 もっと高い木が欲しかったけれど、母の車では運ぶのはこれ以上長い木は無理だから諦めたよ」
「今から飾るの?」
「そう、クレープ紙で飾るよ!」

写真は去年の5月中旬にドライブ中に見かけたマイバウム。 こんな感じで色々な色のクレープ紙を飾って 誰からの木なのかわかるように 名前を木に彫ったり、あるいは名前を書いたプレートをつけておきます。 (写真の木にはどこに名前が書いてあるのかわからないけど)
そして 好きな女性の家の前に6月1日まで立てておきます。

6月1日に意中の彼女のところに木を引き取りに行くと (慣習では)その女性も彼の事が好きなら (告白の返事がイエスなら・・と言う事ですね)そのマイバウムを立てた、そして引き取りに来た彼氏を食事に招待して、ビールもご馳走するそうです。

さて・・ピアノを習っているGくん、6月1日にはガールフレンドに食事に招待してもらえるのかな? 

・・・・・・
ところで 平成から令和になりましたね。 この令和になった瞬間、ちょうど私はこの マイバウムを買いに行って それからレッスンに来たGくんにピアノを教えていました・・
(ドイツはその時午後5時だったのです)


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