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ピザを見て思い出す事と人種差別する人

日記
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週末には時間があれば散歩に出かけます。
散歩の目的地は大抵・・とあるお城のある公園。

そのお城のある公園にイタリアンのレストランがあって、散歩の途中の休憩として そのイタリアンレストランでカフェタイムにしたり、ランチにしたり。

この週末はランチでピザを食べてきました。

ピザ・・というと多い出す事が。別にピザだから、ではないのですが・・・

それは・・・

まだドイツに来たばかりで(確か、ドイツに来て半年くらい)学生だった時の事。

とにかくドイツ語をマスターしたかったので、ドイツ人やドイツ語の話せる知り合いができて、その人にパーティーなどに誘われると(暇なのもあって)出かけていました。

当時住んでいた街は大学街で学生が多く、街全体的にインテリな街。 
住み心地がとてもよかったのを覚えています。

ある日、ドイツに来てすぐに知りあった、イギリス出身だけれどドイツ語がペラペラの大学生Aさんから手紙が。 (今ならチャットなのでしょうが、当時は固定電話すら持っていなかったので、連絡は手紙の事が多かったのです)

「今度の土曜日、友人と集まるからここに来ない?」

手紙には住所が書かれていて、それ以上のインフォメーションはなく、なんの集まりなのかわからなかったのだけど、せっかくのAさんからの誘い。行くことにしました!

地図を片手にかかれた住所の所に行ってみると、それはごく普通のアパート。 
呼び鈴を押すと学生らしい男性が出てきて、私の顔を見て

「ねえ、誰か中国人のお友だち呼んだ?」

その時、初めて中国人かと口に出されて言われたのです。

学生の集まりだったらしく、友人が友人を連れてきて・・で
玄関に立っていた私を見たその男子学生は 私が このパーティーに呼ばれている誰かが連れてきた人なのか、そうでないのかわからずに 私を招待した人は誰なのか呼びたくてそう言ったのでしょう。が、
中国人なんてちょっと失礼ね! と思ってしまいました。

それまで中国人なんて呼ばれたこともなかったから余計、かもしれません。

そのパーティーは皆で色々な種類のピザを焼いていたので、ピザを食べると思い出す、な訳なのです。
(そして・・学生というと、パーティーで困らないためにもピザくらい焼けた方がいいね〜〜なんて思ってしまうのです)

それ以外では、ドイツ人ではないからと言って特に不快な経験もせず、むしろ普通のドイツ人と同じように扱ってもらって、その街では楽しい思い出がたくさんあります。
上記の学生のピザパーティーだって、最初、中国人?と思われただけでパーティー中は楽しく、何も知らずに手ぶらで来た私にも「このピザ、どう?」と沢山の種類のピザを勧められて お腹いっぱいに食べました。

ちなみに・・その街はフライブルクです。

別に中国人を差別するわけではありませんが 
(私の友人や生徒には中国人もいますよ。良い人達です。)
ドイツ人に中国人と間違えられる時は大抵不快なことが多いのです。軽蔑のニュアンスで言われますからね。本当に不快になります。

中国人というより、アジア人=中国人だと思っている人がまだまだいる、と思わざるを得ません。
この点に関しては逆の経験も。
30年くらい前にドイツ人と日本を歩いていると「ヤンキー」(アメリカ人に対する俗称ですね)と言われたことがあります。ドイツから来ているのに。日本では、少なくともその当時は白人=アメリカ人と思われることが多かったようです。ちなみにそのドイツ人は「ヤンキー」と言われて不快な顔をしていましたよ。軽蔑のニュアンスが入っています。

アジア人といえば、数週間くらい前でしょうか? とあるドイツ企業が日本人女性差別のテレビCMを放送した、と話題になったそうですね。
私はテレビを持っていないのもあって見ていないし、私の周りの人は誰も話題にしないので ネットで読んだだけですが。不快そうなのでその動画をネットで探してみることもしませんでしたが。
一つ関心したのは、そのCMに対し堂々と抗議したことです。 (それでCMは放送中止になったそうですね)

こう言った人種差別、言った方は悪気がたとえなくても、言われた方は当然不快です。

外国に住むなら、この「差別にあって不快な思いをすることがある」ことは覚悟の上でなければ務まりません。とはいえ、経験せずに済めばその方が良いに決まっています。

SNSだったか、どなたかのブログだったか、動画だったか、さっぱり覚えていないのですが
(出典をメモしておけばよかったと後悔!) 

「頭が悪い人の方が(人種とか)差別をする」

と言ったことを読んで(聞いて?)
「そうそう、その通り!」 と思ったものです。

私の経験では
少なくとも当時のフライブルクの学生たちはインテリで、実際、ほとんど差別にあっていません。
外国人の来ないような田舎に行くと珍しがられて、まあ、これも不快な目はほとんどしませんでした。 知らないもの、として不安から無視されたことはありますが。(まあ、不快ではありますね。無視されるのは。)
問題は 外国人も珍しくない所で 知的レベルがあまり高そうでない人が多い所。
工場の多い街では不快な思いも結構しました。
もちろん、インテリな人には差別する人はいない、とは言えないですが 一般的な傾向としては 知的レベルの低い人は自分と違う人を受け入れられないようです。

私が年をとって、ドイツ滞在も長くなったせいか(態度が堂々をしているのか??おばさんには口出ししないのか?)
国際化して外国人も多くなり、アジア人を見てもなんとも思わなくなった人が多くなったせいか?(実際、学校など半数以上がドイツ人以外、というところも)
日本人が多い街なので日本人を見ても差別しないのか?
軽蔑したい外国人が他にいる(難民)からか?

その全てが原因だと思いますが 
最近は不快な思いをすることが少なくなりましたよ。。

 



 

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