チョコレート研究に励んでいるshirousagiです。
先日はこんな記事を書きました。
いまだにチョコレートの一人当たりの消費量世界一はどの国なのか、頭の中が???なのです。
チョコレートというと日本では「ベルギー」と思われる方が多いようですね。
ドイツでは貝殻の形のチョコレートの「Guylian」が有名でスーパーで簡単に手にはいります。
王家御用達になっている「Neuhaus」のプラリーネもドイツで結構有名です。
確かにベルギーのチョコレートは美味しいけれど、なんとなく いつでもどこでも食べているという感じがない・・
(という私はベルギーに住んだ事はないのですが)
そこで色々チョコレートについて調べていたら、日本チョコレート・ココア協会のサイトにこんなデータがありました。
日本のチョコレート菓子の輸入統計
2018年のデータです。
チョコレートといえばここ、という国のデータだけ集めてみました。
国 | 輸入量(kg) |
アメリカ | 2,899,329 |
イタリア | 3,180,558 |
スイス | 1,122,883 |
ドイツ | 1,294,019 |
ベルギー | 3,934,754 |
日本に輸入されているチョコレート菓子はベルギーからのものが圧倒的!
そしてイタリアですね。
イタリアからといえば、ドイツではこのチョコレートが人気です!
しかし・・どうやら日本の輸入チョコレートの多くがベルギーのチョコレートだから ベルギーではチョコレートが沢山食べられている、と思われているようですね。
チョコレート菓子の国内生産量
では、それぞれの国の国内生産量は? 日本の輸入量と同じ年のデータが見つからなかったので
CAOBISCOが発表しているデータの2010年(古いけど・・・)を見ると
国 | 国内生産量(トン) |
アメリカ | 1,593,840 |
イタリア | 289,730 |
スイス | 143,990 |
ドイツ | 1,260,225 |
ベルギー | 186,880 |
日本 | 229,000 |
日本への輸入量ではベルギーの半分にも達しないドイツ、国内生産量はアメリカに続いて飛び抜けて多いのです。
意外に思ったのは日本もチョコレートの生産量が結構多いという事。
(25年前に知り合ったドイツ人の男の子は日本にチョコレートがないと思っていたというのにwww)
そこで もう一度、一人当たりのチョコレートの消費量ですが
チョコレート菓子の消費量
チョコレート菓子の消費量と一人当たりの消費量をみてみると
国 | 国内消費量(トン) | 一人当たりの消費量(kg) |
アメリカ(2009年) | 1,620,735 | 5.28 |
イタリア | 241,540 | 4.06 |
スイス | 83,360 | 10.55 |
ドイツ | 948,620 | 11.60 |
ベルギー | 62,585 | 5.73 |
日本 | 275,910 | 2.16 |
EU諸国のデータとスイス、アメリカ、日本のデータ収集先が違うために たとえばアメリカのデータだけ古くなっています。
が・・細かい数字は違っても基本的には順位などは変わらないはずですよね。
アメリカはさすがに大きな国なので チョコレートの総生産量は多いですが 一人当たりの消費量はそれほど多くありません。
それにしても・・ここでも意外と日本ってチョコレートを生産してるんですね。
おまんじゅうだけ(?)ではなくて。
チョコランキング・まとめ〜やはりドイツ人はチョコ食べ過ぎ!
というわけで なかなか統一されたデータのない、しかも最新のデータがなかなか見つからないのですが・・なんとなくチョコレート事情は見えてきました。
チョコレート消費量とカカオ製品の消費量ランキング
チョコレートの一人当たりの消費量のランキングを見ると スイスだったりドイツだったりするのですが(前回の記事でもデータ元が同じなのに、サイトによってドイツが1位だったりスイスが1位だったりしたのです)
チョコレート製品とその他のカカオ製品に分けたデータがありました。
国 | カカオとチョコレート 全ての消費量(kg)/1人 | チョコレート菓子の 消費量(kg)/1人 | その他のカカオ製品 (飲み物やパンに塗る スプレッドなど) |
アメリカ | 5.28 | 5.29 | (データなし) |
イタリア | 4.06 | 3.25 | 0.81 |
スイス | 10.55 | 10.55 | (データなし) |
ドイツ | 11.60 | 9.57 | 2.03 |
ベルギー | 5.73 | 7.30 | (データなし) |
日本 | 2.16 | 1.82 | 0.34 |
ベルギーの数字、全てよりチョコレート菓子だけの方が多いのが謎!です。
こうしてみると スイスはチョコレート菓子のデータも全ての製品のデータも同じ。
スイス人だってチョコレートのスプレッドを食べていると思うのですが。
なので、「カカオ・チョコレート製品全て」のデータを比べるとドイツの方が多く、「チョコレート菓子」のデータで比べると スイスの方が一人当たりの消費量が多くなってしまう、という訳なのですね。
ルーマニアのチョコレートデータ
ところで、ルーマニアです。
2011年のデータだと (カッコ内は2015年)
- 国内生産量 24,360トン (24,425トン)
- 国内消費量 54,565トン (63,915トン)
- 一人当たりの消費量 2.55kg (3.2kg)
いまだにわからない・・ルーマニアの一人当たりのチョコレート消費量15.4kgという(日本語サイトでみる)データがどこから来ているのか・・・
という訳で
(今度こそ)まとめです
やはり世界的にみてドイツ人はチョコレートをたくさん食べています。たくさん作っています。
スイスとドイツの人はチョコレートが大好き! ですね。ドイツに住んでいると実感しますが。
ドイツというとビールとかソーセージのイメージが強過ぎて 日本ではドイツ=チョコレートに結びつきにくいのではないでしょうか?
ドイツに住んでいると ビールよりもチョコレートとコーヒー、という気がします。
また、お土産文化のないドイツですが プレゼント、とりわけクリスマスプレゼントとなると
- チョコレート(プラリーネなど)
- ワイン
- 花束
が定番なのです。 ビールはクリスマスとかの贈り物には使われません。
そして、ドイツでチョコレートというと 割と気軽に買えるものが多いのです。
スーパーで100gの板チョコが1ユーロ(120円くらい)以下でも買えます。
そういった安いチョコレートでも美味しいのは
とにかくチョコレートを食べるのが好き!
な国民だからでしょうか?ね。
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