昨年、2019年に日本の消費税が値上げされて話題になりましたが、ドイツの消費税は2007年から現在まで19%、軽減税率は7%です。
高いな〜〜と思います。が、大抵の場合、内税となっていて、税込価格表示なので、あまり意識していません。
ところで、今年、2020年からドイツでこの消費税が下がったサービスがあります。それは公共交通機関です。
公共交通機関利用の際にかかる消費税
2019年までは公共交通機関にかかる消費税は19%,半径50Km以内の近距離のみ7%でした。列車、バス、路面電車、そしてタクシーでも半径50km以内の移動ならば消費税7%だったのです。
それが今年2020年から、乗車区間が長距離でも消費税は7%になったのです。消費税率が10%以上も下がりました。
理由は(の一つ、かもしれませんが)環境問題対策ですね。地球温暖化対策にできるだけ公共の乗り物を使うように、と鉄道のチケットが安くなるようにしたのでしょう。
そのおかげで、ドイツ鉄道(DB)のチケットの一部が値下げしました!
ICEも利用できるチケットが17.90€から
今、話題になっているのが、「Bahn Card」を持っていれば(有料)13.40€(約1600円)からICEにも乗れるチケットがあります!という商品です。
ICEとはIntercity Express(インターシティーエクスプレス)。ドイツ鉄道の列車の中で一番良い、という物なのですが、まあ、新幹線の便利良さを知っていると「こんなもの?」かも。
とはいえ、ヨーロッパを鉄道旅行するにはこのICEを利用すると便利。これにも乗れるチケットが、「Bahn Card」というよく長距離鉄道を利用しないと元がとれないカードを持っていなくても、
17.90€ (約2150円)
で購入可能です。
とは言っても・・・
消費税が下がる以前は19.90€だったので、それほどお得感はしないかも。
目的地が同じでもどの列車にいつ乗るかで料金が違います
たった2150円程度でドイツ全土、鉄道で旅行できるのだったらいいですよね。
ただ、どうしてかはわかりませんが、この鉄道のチケット、どの日にどの列車に乗っていくのか、で、またいつ購入するかでお値段がかなり変わります。
なので、私は鉄道の旅行をする、と決めたら、DBのサイトに飛んで、(検索にDBと入れれば出ます。まあ、少なくともドイツ在住ならば)
- 出発地
- 目的地
- 出発時間、または到着希望時間
を入れて、サイトで探します。
デュッセルドルフから南西のスイス国境近くのフライブルクまでのチケットを買いたい、となると
あった、17.90€のチケット。フライブルクまで2000円ちょっとのチケットもあるのか・・・列車は夜中に走るけれど、乗り換えもない!(デュッセルドルフを23:27発、フライブルク6:01着。)
早朝の乗りやすい時間の列車だとやはりお値段も高いようですね。
2022年までにICE列車を増やす予定
・・・なのだそうですよ。現在より100本多い、380本のICEを走らせる予定で、新しい特急列車車体も30本分多く購入予定、列車にかける予算も多くしたのだそうです。
値下げは良いけれど、列車の遅延をどうにか・・・してほしい
特に安全ならば列車の旅は嫌いではないので、安くICEに乗れたらいいな、と思うのですが、私がドイツで公共の乗り物、特に鉄道を利用しない理由は列車の遅れ!(と治安)
乗り換えしなくて良い場合はいいのですが、乗り換えする予定だったのに、最初の列車が遅れてしまい、乗り換えの列車に間に合わない!という事もあります。
しかし、列車到着のたった数分の遅れは許してあげたいですよね。
先日、アーヘン からの帰りの列車。スマホのアプリで列車が時刻通りに走っているか確認できるのですが、時刻表通りだとデュッセルドルフ着は21:19。実際は21:21(この時は予定)
はい、3分の遅れです!
でもたった3分です。時刻訂正の文字は「緑」!
この、実際に発・到着する時間を示す時間、遅れがひどいと「赤い数字」で表示になります。でもたった3分は「遅れのうちに入らない!」という訳か?予定通りだという訳か?
緑
です! 緑ですよ!
先日、ドイツ在住の長い、日本人の知り合いが日本へ一時帰国しました。彼は若いうちからドイツに住んでいるので、彼の標準はすっかりドイツ。
その彼が日本から送ってくれた第1報は
「列車到着、たった2分の遅れなのに、駅のアナウンスが何度も詫びている!」
というものでした。ああ・・働く人も大変だな。(ちなみに関東)
とはいえ、ドイツで、あの、突然「この列車は本日は走りません」というのはどうにかならないかな・・・
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