ドイツといえばソーセージにビール、と言いたいところですが、実際に住んでいると、ドイツ人が好きなのは甘いお菓子(特にチョコレート!)やケーキ、そしてスナック類だと思います。
今週末、2月2日からケルンで開かれるISM-スイーツとスナックのメッセに先立ち、ドイツ人のお菓子の消費量が発表された記事が目にとまりました。
その記事はこちら「Deutsche geben mehr als 100 Euro für Süßigkeiten aus」
ドイツでの一人当たりの年間のお菓子消費金額
ドイツでは1人当たり1年でお菓子に102ユーロ(約12000円)消費しているそうです。
これは2019年のデータで、2018年より約2%増えているとか。
「へえ・・たったの102ユーロなの?」というのが実は私の正直な感想です。もっとお菓子にお金をつかっているのかと思いました。(それくらい、お菓子を食べるのが好きな人が多い)
量にすると1人当たり年間に約31kgものチョコレート、クッキー、アイスやスナックを食べていることになるとか。
日本のデータを探すと、どうやら1世帯1年間に約5万円ほどお菓子に消費するそうです。こちらは「世帯」なので、1人あたりに直すと・・約1~2万円くらいなのでしょうか?
日本の場合はお菓子の単価が高く、しかも手土産にお菓子を購入することが多いと思います。その点、ドイツはお菓子が安く、手土産にチョコレートなど購入することは結構ありますが、旅行土産はあまりないので、実際に食べているお菓子の量は、ドイツ人の方が圧倒的に多いのではないでしょうか?実際、ドイツ人を見ていると、そんな感じがします。
ドイツでよく食べられているお菓子はチョコレート
では、この一人当たり102ユーロ、31kgにものぼるお菓子の消費量。一体何を購入しているかというと
お菓子の種類 | 量(kg) | 金額(€) |
チョコレート | 9.18 | 41.82 |
スプレッドなどのカカオ製品 | 0.41 | 0.49 |
グミやキャンディーなど砂糖を使ったもの | 5.25 | 14.44 |
クッキーやケーキ | 7.80 | 20.63 |
スナック菓子 | 4.87 | 18.40 |
アイス | 3.39 | 6.16 |
予想通り圧倒的にチョコレート!です。ドイツのチョコレートは美味しいですからね!
ドイツで生産量も多いチョコレート・半分は輸出
このドイツ人が大好きなチョコレート。世界でもスイスについで一人当たりの消費量が多いのですが(「世界で一番チョコレートを食べる国ってどこ?ドイツ人は沢山食べるけど」)
チョコレートの生産量、そして輸出量も多いのです。ドイツで生産されたチョコレートの半分は輸出されているのです。
お菓子全体でみると2019年は
- 生産高=3,728,000トン・125億ユーロ
- 輸出高=221,000トン・85億ユーロ
金額では全体の62%を輸出が占めています。お菓子輸出大国ドイツ!です。
問題は原材料の値上げ
チョコレートをはじめ、多くのお菓子を製造しているドイツです。売り上げ、輸出量、国民一人当たりのお菓子消費量などは毎年ほぼ横ばいなのに対して、
カカオの値段が上がっている
というのが目下のお菓子製造業の大きな悩みなのだとか。
カカオの値段が上がっても、すぐに製品を値上げする事は出来ませんよね。とはいえ、カカオの値段が上がれば、チョコレートの値段も上げざるを得ないわけで。
値上げも嫌だけど、チョコレートなどお菓子の値段を据置して、クオリティーが下がるのは避けて欲しいなあ・・・
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