久しぶりに映画を観ました。
と言っても、映画館に足を運んだわけではなくて、アマゾンのプライムビデオです。
私はドイツのアマゾンはプライム会員になっています。とはいえ、PrimeVideoはあまり利用していなかったのですが、今回、ピアニストがでてくる映画があったので、悪天候の日々、家に籠もって映画観賞となりました。
その映画はこれ、「パリに見出されたピアニスト」です。
ピアノ好きの方ならすでにご存知かと思われる映画ですね。私もその存在だけは知っていました。
フランス・ベルギーで2018年に制作された映画、ドイツでは2019年6月20日に公開されています。
裕福ではない家庭に育ったピアノ好きの青年マチューとパリのコンセルバトワール(パリ国立高等音楽院)のディレクターのピエールが出会ったのは、パリ北駅。
ここには最近日本でも良く見かける(らしい)ストリートピアノが2013年からあります。
私がパリ北駅に行ったのは12月だったので、このようなクリスマスのデコレーションですが。
話がそれますが、このパリ北駅のピアノ、私の生徒さん(当時高校2年生)の男の子もパリに出かけた時に何度も弾いたとか。面白かった!と言っていました。
映画では、この北駅のピアノを弾いていたマチューの才能に気付いたピエールが、マチューにピアノを習う様に自分のところに連絡するようにいうのですが、マチューは関心なし。
ところが、仲間にそそのかされて強盗を働き、警察につかまってしまいます。そこをピエールが彼を助け、音楽院の清掃をする、という事になります。
そして、そこでピアノを厳しい女教師のエリザベスに習うことになるのです。
ストーリー自体は観ていると先が想像できるほど、良くあるお話。(映画として)もっとも、こういう映画やドラマで良く使われる話というのは観客にとっては一種の安心感もあって良いのかも、人気の秘密なのかもしれません。
どうしても音楽関係だと「そんなのあり得ない!」というのが気になってしまうのですが、今回も「国際コンクールでそれはあり得ない」、「オーケストラとの共演でリハーサルもないのはあり得ない」と思ってしまいました。
が、娯楽として見るにはなかなか演技も良くて楽しい作品になっていると思います。
なんと言っても、音楽も綺麗です。適材適所に使われている、という感じが本当にします。
実は私は映画はあまり好きではなくて、それはストーリーの進行に無理があるように感じることがあるから、なのです。
この点ではこの作品でも、何度か挫折しそうになるマチューがまた立ち直る、また、クラシックと縁のない世界に生きた彼が、コンクール参加をする気になるあたりも、あまりにもさくっと進みすぎている気がしてなりませんでした。
まあ・・・時間制限もあるし、というところでしょうか?ね?
先ほども書きましたが、ストーリーは本当に想像がつきます。それもあってか、ドイツ語で観ても全く困りませんでした。
こういうお話、しかも、ピアノやクラシック音楽に興味がある人でドイツ語を聞きたい人には良いかも、ですね。
ドイツ語はもちろん吹き替えですが、違和感はありません。
こちらは日本語版の予告篇です。
ドイツ語で観た後にこの日本語版を見るとそれはそれで楽しいかも!
こちらはドイツ語版の予告篇です。
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