先日、知り合いの税理士さんが新しいオフィスを構えた、というので行ってみたら、受付の女性がアジア人(見たところ、タイの女性かな?)でした。
行きつけの自動車のディーラーの担当の方も韓国出身の人。最近は一体純粋(純粋っていうのはほとんどいないと思いますが)なドイツ人って一体ドイツに住む人の何パーセントいるのかしら?
と思う、自らがドイツに住む外国人、なshirousagiです。
ドイツに住んで、ドイツ人やドイツやドイツ人から見た外国人と関わっていて、あまり「あの人はドイツ人だから」とか「あの人はトルコ人だから」と偏見・差別する事はしないようにしています。
自分は日本人だからドイツ人とは関わりたくない、とかインド人とは関わりたくない、とか、そう言った事もしませんが、
一つだけ、「私は日本人だから」と意識しているケースがあります。
それは・・・体に関する事!
これだけは、私の両親はどちらも日本人で、どう見ても私のDNAは(いわゆる)100%日本人です。
どうやってもドイツ人のような体は手に入りません。
と言っても、私はまだドイツに来たばかりの頃は「私は日本人だから」と考えなかったのですよね。
「体」と言って、一体何の話かと言いますと・・・
コンタクトレンズの話
私がドイツに来たばかりの頃はコンタクトレンズ購入は法定健康保険でカバーされていました。(現在はどこまでカバーされているのかわかりません)
その頃住んでいた街には日本人はほとんどいなかったのですが、せっかく保険でコンタクトレンズを新調できるのなら、と眼科に出かけ検査を受け、コンタクトレンズを処方してもらったのです。
ところが、処方して作ってもらったコンタクトレンズがなんとなく目に馴染まないのです!
結局使うことなく、古いレンズを使用し続け、デュッセルドルフで「メニコン」を扱っているお店でコンタクトレンズを作り直す事に。
その当時はすでにデュッセルドルフには日本人が大勢いましたが、(なので日本人用のお店、でした)私の目の検査をして、コンタクトレンズの大きさなど調べた後、
「日本人の目は小さいので、ドイツのメニコンにあるレンズのほぼ最小の物になります。在庫がないかもしれませんので、届くのに時間がかかるかもしれません」
と言われたのです。
その時になって、「あ、そうか!ドイツ人の目とは大きさが随分違うよね・・」と妙に納得したのを覚えています。
最近は新しいコンタクトレンズを作ってもらっても、「在庫があるかどうか」と言った問題は全く効かなくなりましたが。
リハビリの話
私は一度足の骨折で入院した事があります。手術後に待っていたのはリハビリでした。
病院の入院期間は割と短く、退院して近くのリハビリの病院に通ったのですが、その時に受けた「これをしてはダメ」と言った注意事項やリハビリの内容が少し私には合わなかったようなのです。
ホームドクター(ドイツ人女性だけど)に相談した時も、「リハビリが良くなかったようね」と言われ、その後、日本人をよく知っている理学療法士にアドバイスを受けました。
奥歯の話
最後に歯です。
これまたドイツに来たばかりの頃に奥歯の詰め物がとれて、語学学校の人に紹介してもらった歯科医へ。
詰め物がとれた奥歯に新しい詰め物をしてもらったのですが、なんとなく歯のかみ合わせに当たる部分の形がおかしい。深いのです。
お医者さんは「これでよし!」というのですが、舌がかみ合わせの部分に触れるとこれまでなかったような深い穴が空いている感じ。
その時に読んでいたドイツ文学者の小塩節氏のエッセイに同じ様なケースがあり、
「我々日本人は大体草食動物で、奥歯のかみ合わせの部分で草を擦れる様に平たくなっているけれど、ドイツ人は肉食動物だから奥歯も肉を噛み切れるように鋭く深くなっている」
と言ったような内容のことが書いてあったのです。(原文は忘れてしまいました)
これに納得して、今の行きつけの歯医者には日本人の奥歯はドイツ人とは形が違うから、と伝えてあります。
最近は色々な国出身の人がいて、ドイツ人の比率が少なくなったせいか?あまりドイツ人向けのものしか与えられなくて困ることはなくなりました。
もう、体だけはね、どんなに頑張ってもドイツ人にはなれないので・・・
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