いまだに新型コロナウイルスの新規感染者が1日に1000人以上を記録しているドイツです。
といっても、コロナに感染して死亡というケースが1日10人以下なので少しは安心して経済活動に励んで良いかと思いますが。
そんな本日、またまたIKEAに出かけて、買い物途中の休憩でコーヒーとケーキをいただいてきました!
コロナの衛生基準でIKEAのレストランだけではなく、ドイツのどのレストランでもお客さんは
「もし、そのレストランで感染者が出た時のため」
に、名前、連絡先を書いて提出しなければなりません。
コロナで営業停止していたIKEAのレストランが営業再開して最初に出かけた時にもちゃんと連絡先などを書いた紙を提出しました。
グループでレストランやカフェに行った場合はそのグループの代表者の名前と連絡先だけで良いのですが、この名前と連絡先、
本当に正しい事を書いているのか、誰もチェックしない
のです。
レストランに行って「身分証明書を提示してください」と言われた事はありません。
つまり・・・この名前と連絡先、嘘を書いてもバレなかったのです。
レストランに提出した情報が警察にまで流れている、という話があり、それまでは正しい名前、住所を書いていた友人の1人は、それからというもの、名前も住所も電話番号もデタラメを書いて提出していました。
個人情報を提出しなくてはならない、というだけでも憂鬱になりそうなのに、その情報がレストラン外にも出ているの?と耳にするとデタラメを書いて提出したくなりますよね。
それでなくても、正しい名前かどうかチェックは全くないので、嘘、デタラメを書いて提出する人が多かったようです。
「感染者が出た時のために・・・といったって、皆がデタラメの連絡先を書いて提出していたら、何の役にも立たないし、その提出のための紙代がもったいないなあ・・」
と思っていたら・・・
10月から(10月1日から)
「レストランやホテルなどで提出義務のある名前、住所、電話番号などをデタラメに書いた場合は過料」
と決まったそうですよ・・・はあ・・・
罰金の金額はここノルトライン=ヴェストファーレン州だと250ユーロ(約3万円)です。
安くないですね。
「正しい情報を書かないと過料を支払うハメになるかも」とは言え、ではどうやって書かれた名前などが正しいか調べるのか?」という問題が残りますが、
Ordnungsmat(公安局)が見回る、という意見があるようです。レストラン側としてはいちいち身分証明書と客から提出された用紙を照らし合わせるのは手間がかかります。「営業妨害」ですよね。
しかし・・・
この個人情報を書いた紙、レストランなどは1ヶ月ほど保存する義務があるそうです。しかも個人情報が入っているので、1ヶ月の保存期間を過ぎた用紙もシュレッダーにかけるなどしないと捨てられませんね。
大変・・・
「この時代にいちいち紙に書かせるのか」と思っていたら、
ドイツ鉄道の列車のビストロではテーブルにあるQRコードをスマホで読み取ると名前、連絡先を書き込むサイトが現れて、そこに書き込んで送信すればOKだったとか。
意外と進んでいるドイツ鉄道!(セキュリティーが大丈夫なら、の話だけど)
そういえば・・・
先日、とあるデパートにあるセルフのレストランでケーキを食べた時、レジのところで、この「連絡先」を書き込む紙をもらったのだけど、レジの人からは
- 用紙の提出先の説明もなく、
- 記入する筆記用具も貸してもらえず、
でした。(レシートと一緒に手渡されただけ)
ボールペンは持っていたので記入して、食事後に提出するボックスでもあるのだろう、と(IKEAにはボックスがある)探したのに・・・ない!
どこを見てもない!そして目の前は「出口」!周りには誰もいない!
お店の人を探して、書き込んだ用紙を無理やり渡すべきだったのかな??
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