こんにちは、shirousagiです!
新型コロナの新規感染者がまたまた急増しているドイツです。こちらはまだ外食が可能ですが不要な外出がしにくくなってしまいました。
サマータイムも終了して冬の到来も目前。寒いとそれでなくても外出する気になれません。クリスマスマーケットも中止だし・・・
そんな寒い日々はたとえ苦手でも、好きではなくてもお家で食べたい物を料理する!
せっかくのチャンスです。料理の腕をあげたいところですが、その前にキッチンの片付けを!
と言う事で、100捨てチャレンジを始めて33日目に手放したモノはキッチンを見回していて、「これは持ちすぎだなあ」と思った「キッチンクロス」です。
リネン(麻)と木綿混紡のキッチンクロス
今回手放したキッチンクロスはこちら!
正確にはわからないのですが(手作り品や古い物のためラベルがない)木綿と麻の混紡の布で作られたキッチンクロスです。
繊維が貴重だった時に作られたキッチンクロス
このクロス、実は20年以上前に、当時70歳は超えていた近所のお婆さんにいただいたものです。
その昔は(おそらく戦後というのもあって)布製品が不足していて、キッチンクロスも貴重品だったとか。
下さったお婆さんがお嫁に行く時に自分のイニシャルを入れて作ってもらったものだそう。
彼女のイニシャルがHBです。 綺麗な刺繍!
お婆さんの家では、このキッチンクロス以外にもリネン類(シーツとか布団カバーとかテーブルクロスとか)の多くにイニシャルが刺繍されていて、大事に綺麗に畳まれて保管されていました。
きっと大事に使ってきたのだと思うのですが、ある時、「キッチンクロスがたくさんあるから」と私に下さったのです。
ありがたく使用させてもらっていましたが、使用すれば当然
- 汚れる・・・
- 傷む・・・(穴があく)
特に日本のあの「アゴ」のある包丁を使っている私の元にきたキッチンクロス。
申し訳ないけれど、包丁を洗って拭いている時に、特にアゴにあたって、クロスに穴があいてしまうのです。
こんな感じに。包丁の刃は鋼なので、洗ったら綺麗にしっかり水分を拭き取りたいのですけどね。
最近はドイツ人でも日本の包丁を気に入って使っている人がいるのですが、そのうちの1人である友人も
「日本の包丁はとても切れ味がよいけれど、キッチンクロスが傷むわね」と。
包丁でキッチンクロスに穴をあけているのは私だけではないようです。
穴があいていて傷んだキッチンクロスでも使えます。せっかくお婆さんが大事にしていたクロス。
ですが、汚れがついてとれないふきんもあり、そうなるとキッチンで使うには見た目が衛生的にあまりよろしくないですよね。
キッチンクロスが不足しているのならともかく、お気に入りの薄い柔らかい布のキッチンクロスも沢山持っているのですよ。実は私は木綿で薄い生地のキッチンクロスが好きなのです。お婆さんにいただいたクロスはちょっとゴワゴワとしているのです。
と言う事で、このキッチンクロス、お婆さんの事(すでにお亡くなりになられています)を思い出しながら手放す事にしました。
余談ですが、いただいたクロスはリネンと木綿でできていました。
リネンというと、去年の夏、庭に亜麻を植えた事を一度記事にしましたが
ヨーロッパでは昔は亜麻から取れる繊維で布製品を作っていたので、テーブルクロスやシーツや枕カバーなどの布製品を今でも(麻でできていなくても)
「リネン(類)」
といいますね。病院やホテルなどに「リネン室」と言うのがありますが、その名前はここからきています。
ドイツでも以前は(お城などで)シーツなどを保管する部屋の事を「Leinenkammer」(ライネンカンマー、Leinen=リネン、Kammer=部屋)と呼んでいたそうですよ。
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