こんにちは、ドイツに住み始めて早くも30年!というキャリアを誇る(他になんのキャリアもないので、せめてこれ)shirousagiです。
ドイツに住んでいたって、毎日ネットで日本語の本やら動画やらSNSやら見ていたら、どこの国に住んでいるのか、わからなくなりそうだけど。
最近はせっせと断捨離を始め、今日は若い頃に撮影した写真のアルバムを手放しました。
手放すにあたって、何枚か写真を選び、データ化。こうすると心置きなくアルバムも手放せます。
そんな、アルバムと付き合った1日、ふと思い出した事。それは・・・
何気ない会話で、数字がやたらと出てくるドイツ人との会話
義母の家には古いアルバムが沢山あります。
たまに義母を訪問すると(遠いので、滅多に訪問出来ない)本棚からその古いアルバムを取り出して、
「これはね、1957年に・・・・」
「1960年にここに・・・」などなど
写真の下にはなんの説明も書いてないのに、1枚1枚の写真を見ながら
「これは19〇〇年に・・」と年をはっきりと添えるのです。
「はあ・・・」と写真の説明を聞きながら、その、写真が撮影された年をどうしてこんなにはっきり覚えているんだろ?とびっくりしていました。
これって、こういう説明をする人って、
義母だけ???
ところが、先日、古い本だけど、ドイツ文学者の小塩節氏の著書を読んでいると、
何気ないエッセーや、ふつうの会話のなかに西暦の年号何年という数字がやたらに出てくると、日本では不自然でしょう。ヨーロッパ人とくにドイツの人びとは、コーヒーや食事の際の何でもない会話でも、何かというと歴史の年代、自分の経験の年を正確に数字でいいあらわそうとします。
「ケルンだよりー外交官の日記」より 太字はshirousagiがしました
へえ〜〜義母だけではなかったんだ!
歴史オタクだからかと思っていたけれど
そういえば、夫も、自分の経験談の年は言わないけれど、
「1870年に起こった普仏戦争で・・・」とか「1603年の・・・」とか、歴史の話に必ずと言っていいほど年代を添えるのです。
「また、あの歴史オタクが!」
「もう大学受験も終わったのに、今さらいつ起こったか、その年なんか覚えてない!なんで食事中の会話で年が出てくるのよ!」と反発していたけれど、
ドイツ人の間ではそれが起こった年をキチンというのは普通だった!?
ドイツ語では語呂合わせも出来ないだろうに
まったく、語呂合わせも出来ないドイツ語で、よく歴史の年が覚えられたな〜〜と、少しは感心していますよ。
だって、
「いよ〜国(くに)(1492)が見えたとコロンブス」
とかって、語呂合わせで覚えましたよね?そうですよね?(暗記は大の苦手だった)
だけど、ドイツ語だったら語呂合わせなんて出来ないじゃん。
「フィアツェーンフンデルトツヴァイウントノインツィヒ」(1492)と言うだけで舌を噛みそう!
だけど、計算や統計は苦手なドイツ人?
これだけ、数字を入れて出来事を話すのだから、さぞかし数字は得意だろう、さぞかし計算は得意だろう、と思いますよね?
ところが、夫はあれほど歴史の年を正確に言うのに
統計読むの苦手!計算苦手!(本人も数学は苦手だったと言っていた)
まあ、夫1人を見て「ドイツ人はこうなんだ!」とは全く言えません。言ってはいけません。(ドイツ人の名誉のためにも)
とはいえ、これまで出会ったドイツ人は、あまり計算が得意と言える人はいなかったなあ〜〜
付け加えておくと、会話でやたらとそれが起こった年を言うのは、私の経験からすると、ひとつ前の世代のドイツ人。最近はあまり耳にしなくなりました。
そして、ドイツ人ったって、色々な人がいるし、日本人ったって、年代をスラスラと日常会話で使う人もいるだろうし、まあ、人間、色々な人がいるわけです・・・よ。
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