ドイツで暮らす日本人にとって、ちょっと困るのが「ドイツの夕食問題」ではなかろうか?と思う、shirousagiです。
だってね、伝統的なドイツの夕食は、あの(在独邦人には悪名高い)カルテスエッセン(冷たい食事)だから。
ですが、この「ドイツの伝統的な夕食」も滅びつつある(?)そうですよ。
パンが大好きなドイツ人の夕食は「晩パン」(?)
ドイツ語で「夕食」はAbendessen(アーベントエッセン)。
- Abend(アーベント)=夕方
- Essen(エッセン)=食事
だけど、Abendbrot(アーベントブロート)とも言われます。
- Abend=夕方
- Brot(ブロート)=パン
そう、「晩ごはん」ならぬ、「晩パン」?
ドイツの伝統的な夕食
ドイツの伝統的な夕食は「冷たい食事」と言われるカルテスエッセン(Kaltes Essen)。
パンに(大抵ライ麦とかの黒い、黒っぽいパン)バターをたっぷり塗って、ハムとかチーズをのせて食べます。
これは我が家の夏のある日の夕食。
言い訳すると、時間がある日の「カルテスエッセン」だと、もう少し見栄えが良い(はず)
これを各自が好きなようにとって食べます。
家にあるものをテーブルに並べれば、夕食の支度はおしまい!
大抵オープンサンドみたいにして食べてる!
このスタイルの夕食、1920年頃から広まったのですって!
現代の生活スタイルに合わなくなって、夕食は暖かい食べ物に
ランチが1日のメインの食事で、夕食は軽く・・・だったドイツです。
学校だって半日で昼食は帰宅してから、の頃は良かったけれど、今は学校も全日制、家庭は共働き、職場は遠い。
これでは、ランチに家族が集まって暖かい食事、は無理!
というわけで夕食が1日のメインの食事で、暖かい、調理したものを食べる家庭が増えたのですって。
そうよね〜でないと、一体いつ暖かい食事とるの?って感じよね。
2019年の調査では、38%の家庭が「メインの食事は夕食」(調理したものを食べる時)と回答しているのですって。2009年には1/3の家庭(ということは33%)が夕食がメイン、と答えているとか。(元記事はこちら)
これからも、夕食が暖かい食事、の家庭がどんどん増えそうですよね。
大体、38%と家庭、って、どれだけドイツ人がいるのかしら?
(これ、いつも疑問に思う←外国人多いから)
夕食は温かい食事の我が家だけど、「カルテスエッセン」にしようかと思う
ところで・・・
2022年3月11日現在のドイツは(世界中だけど)ガス、電気、ガソリンなどのエネルギーが高騰していますよね。
そして、植物油、小麦粉が店頭から姿を消しています。(ラッキーだと見かける)
料理するたびに、ガス代の請求書がくるのが怖いこの頃。
で、思ったのですよ。
この時代、いっそ、「夕食はドイツ伝統にのっとり、カルテスエッセン」にしよう!と。
- パンはライ麦(小麦粉のパンではない・値上げされているけど)
- 料理しないので、ガスを使わない(我が家はガスコンロ)
- 焼かないので、植物油は必要ない
- 調理時間が必要ないので、私の時間が増える
問題は・・・
毎日ハムとかチーズに硬いパンばかりだと、最初にギブアップするのは(家族では)私自身、ということだなあ。
ちなみに、病院だと「典型的なドイツの食事」です。
入院の時に備えて、パンにハムという食事に慣れておく、のもいいかも!?
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