2020年の3月から欧州でもコロナ感染者が増え、スーパーでの「ハムスター買い」が起こり、その時は特にトイレットぺーパーがお店の陳列棚から姿を消しました。
あれからちょうど2年。
再びスーパーで商品が消える、と言う事態が発生しています。
が、今回はトイレットペーパー(品薄だけど)ではなくて、植物油。(&小麦粉)
Das mit dem Olivenöl und Sonnenblumenöl ist wie mit dem Nike Air Force 1: Keiner braucht es, jeder kauft es. 🙈 #TeamGeisterfahrer pic.twitter.com/HRaZ3qNUrm
— Basti (@djcooky78) March 16, 2022
「ひまわり油」が置かれてあるはずの陳列棚。
「1家庭につき3リットル(3本)まで」と書かれているけれど、その棚は空っぽ。
このツイートをした人、
「誰も必要としないのに、皆買っている」と皮肉を。
ひまわり油〜コスパ良しの植物油
ドイツで最も消費されている植物油はこれ。
- 菜種油
- ひまわり油(サンフラワーオイル)
- オリーブオイル
ひまわり油はドイツ国内で年間40万トンも消費されているんですって。
そのうち、国内で生産されているのはたったの6%。
ひまわり油もしっかり外国に依存しているわけね
ひまわり油が不足するわけ
その、ドイツで人気のひまわり油の生産は、世界でもあの2つの国が生産高1&2位を占めているのです。
ひまわり油の生産国
- ウクライナ(年間4,400,324トン)
- ロシア(4,063,080トン)
- アルゼンチン(931,700トン)
3位のアルゼンチンを大きく引き離して、ウクライナとロシアの2国で世界中のひまわり油の50%以上を生産。(データはこちらより)
これは・・・言うまでもなく、今やひまわり油の危機です。
以前のドイツ人は揚げ物や炒め物に植物油を使わなかったのに
「ひまわり油が足りなくなりそうだ!」は、わかるのですが・・・
「え?ドイツ人って、植物油はあまり使わないのではなかったの?」
30年ほど前に私が見たドイツ人の家庭のキッチンには植物油(菜種油、ひまわり油)はなかったんです。
私がお世話になったドイツ人の家庭では、お母さんが料理好きだったのですが、炒め物にはバター、サラダのドレッシングにはオリーブオイルを使っていました。
また、別のお世話になったベルリンのドイツ人家庭では、ベルリーナーというドーナツは動物の脂(ラードとか)で揚げていました。
「へえ〜ドイツ人って、日本でいうサラダ油は使わないんだ」と思った記憶があります。
ドイツ人も植物油を使って炒め物をするようになっていた
どうして「ひまわり油がない!と大騒ぎするんだろう?」と思いながら調べていると、こんなデータが。
ドイツの一人当たりの植物油の消費量の推移1970〜2019年。(単位はkg)
私がドイツ人の家庭にお世話になっていた1990年は1人あたり7kg。それが2019年には17.1kg。
どうやら、私がドイツ人の家庭から独立した頃から、ドイツ人の食生活は変わって、植物油を炒めものや揚げ物にもよく使うようになっていたようです。
私のドイツオイル情報、アップデートされてなかったのね
ひまわり油を使った製品は値上げされるかな?
平和が一刻も早く来てほしい、犠牲者がこれ以上出ないことを祈る毎日ですが、
しばらくのひまわり油の不足は避けられそうにありませんね。
だったら、別の植物油で代用するしかありません。
問題は・・・「ひまわり油使用」を謳っている製品です。どうなるのかな?
いくらひまわり油が不足しそうでも、個人だったら他のオイルで代用、バターで代用出来ますよね。
以前のドイツ人家庭には植物油がなかったのに〜(まあ、脂は不健康ですが)
先にあげたtwitterの意見、
「必要としないのに、みんな買っている」
本当に!と思うのですよ。
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