田舎の一軒家に住むshirousagiです。
先日、「家は広ければ良いってこともないなあ」と思った私が、遺品整理って大変だと実感したことを書きました。
ここで、私は実の両親の遺品整理はする必要がなかったこと、だけど友人の遺品整理をしたことを書きました。
今回はその、友人宅の遺品整理と家の片付けをして、とても後悔したことを紹介します。
もし、人生でまた同じようなことがあったら、「家は空っぽにしてね」と声を上げます!
家を買い取った時にあったモノをもらえるのはラッキーだと思ってしまった
最初に、どうして家族でもない友人宅の遺品整理と家の片付けをすることになったか、その理由を。
友人のご主人が急に亡くなられて、それまで住んでいた家を売り渡すから、よかったら買わないか、という話が我が家に舞い込んだのです。
自営業だったそのご主人、亡くなられる前は経営難に陥っていたそうで、借金があるからとにかく早く売りたい。是非買ってくれ、との話。
ちょうどその時に住んでいた集合住宅の家賃が高すぎて悲鳴を上げていた我が家では、庭付きというのも魅力的で、「家賃と同じ支出で買えるのなら」と購入を決意したのです。
家自体は悪くない。でも家の中はモノでいっぱい!
普通なら家を売る前、譲り渡す前に、家の中は空っぽにしますよね。
ところが、そこは友人の家。しかも彼女はいきなりご主人が亡くなられて困っている・・・
子供2人と一緒にフラット(集合住宅)に引っ越した友人の「家に残っているものは全てあげるから」
の言葉に、当時のアホな私は「え?これ全部くれるの?やったー!」と
友人がモノを大量に家に残して行くのを許可してしまったのです。
当時の自分に言ってやりたい!
あの大量なモノの処分を全て引き受けるなんて、愚かだと
他人のモノが残ったままの家で生活をスタートさせるのは大変
友人家族の持ち物が少なく、また整理整頓されていたら、まだ少しはましだったと思います。
が、その家は大量にモノが溢れていたのです。
我が家のモノを入れる前に、壁のペンキ塗りをしておきたいし、照明器具やカーテンをつけたい。
リビング
特に壁や天井のリフォームをしたかったリビングでは、置きっ放しになっていた本の山を友人宅まで運びました。車で数往復!
リビングにあった家具やモノは本以外は友人がすでに搬出済み。とはいえ、本だけでも運び出すのが大変!
興味ある分野が違ったから、我が家では必要ない本ばかりだったし。
ダイニングキッチン
システムキッチンはかなり古いモノだったけれど、我が家でも使うことに。
残された重い鍋やカトラリーセットが負担で、ゴミ回収センターまで運びました。
大体、食事に使う食器や調理道具は我が家でも揃っていたのです。
寝室
クローゼット以外は友人のものが置きっ放し。これは最初ありがたく使わせていただいたのですが、そのうちあまりにも家具が多いのに嫌気が差して処分。
この処分が正解で、これなら最初から「寝室の家具は処分して行ってくれ」とお願いして、自分たちはイケアで安いベッドを買ってもよかった!
(引っ越し前のベッドは古くなっていたので、引っ越しを機会に処分していた)
子供部屋
友人の子供がまだ幼稚園児だった頃につけた壁紙だったので、壁紙の貼り直し。
幸い、友人は子供部屋のモノは全て新居へ運んでいました。
幼稚園児なんていなかった我が家にゾウやキリンの壁紙は・・・ないわよね
物置
自営業でお店を持っていた友人のご主人。物置には数えきれないほどの書類が!
他人の家の銀行口座明細とか、取引先の領収書とか。なぜ私が処分するのよ??
しかも、書類をはさむファイルも大量に。これも捨てるために「ゴミ回収センター」へ。
書類は重いから体力を使うし、回収センターまでの時間、ガソリン代、バカにならない。
友人のご主人の部屋
ここが最悪状態!
多分、必要なものを探した後だったからなのだろうけれど、モノが散乱!
- 趣味の切手コレクション
- 家族の写真を大きな額に入れたもの(10枚以上)
- 専門が電気工学だったとかで、細々とした工作パーツが大量に
- 釣り道具(小さいものがいっぱい)
- パーティーグッズ
我が家では誰も切手を集めていないし(私は過去に集めたけれど)、他人の家族写真を持っていてもしかたないし(自分の家族の写真すら少ない)、電気工学専門の人はいないし、釣りは我が家では誰もしないし、古びたパーティーグッズ、しかも子供のお誕生日パーティー用なんて使わない!
時間と知識が豊富にあれば、これらのものをフリマアプリなど使って売り捌いてもいいのだろうけれど、そんな時間があったら仕事するわ。
洗濯機置き場
ここもモノで溢れていました。でも最初は「これ使えるかも!ラッキー!」なんて考えていた自分がいます。
本当に、自分のではない、他人の家の片付けで「これはまだ使える!」と思うのはやめよう!(結局邪魔になる)
- 車に使うシャンプーとかウインドウウォッシャー液とか
- 洗剤
- 絨毯用のシャンプー
- 靴磨き
- 家具のお手入れグッズ
- 掃除用のアルコールやベンジン
などなど。
消耗品だから使える!と思ったけれど、いつ買ったものかわからないし、多くのものが使いかけ。
薬品、ベンジンなどは中身をそのまま流しに捨てるわけにもいかないし。そう言ったモノを捨てるための移動コンテナが来る日を調べて、コンテナの場所まで行って処分してもらうのはとても手間でした。
ガレージ
ガレージなのに、車を入れられない!(路上駐車できる田舎だから、なんとかなるけれど)
それくらい、モノ、モノ、モノ。
芝刈り機や粉砕機(ガーデン用シュレッダー)は庭仕事に欠かせないので、譲り受けてとりあえずは助かったのです。
が、大きな掃除機のバキュームクリーナーはすでに吸塵力がなくて、結局捨てることに。
庭用の大きなテーブル、椅子も大きすぎてパーティーをしない我が家では不要の長物!
(オクトーバーフェストで出てきそうなテーブルと長椅子です)
やっぱりオクトーバーフェストをするべき!?
屋根裏の物置
普段の生活では見えないので、邪魔にはならないのだけど、心のどこかに「そういえば、屋根裏にもまだ我が家のものではないモノがたくさんあるよね」
ここを片付け終わったのは、引っ越ししてから実に10年以上たっていました!
(ちなみに、上記のガレージはまだ片付け終わったとは言えない)
- 木馬(近所の幼稚園に寄付)
- クリスマスのオーナメント(処分しました)
- 大きなKrippe(キリスト降誕の情景を表す馬小屋や人形)
遺品や家に残っているモノは趣味にあわなかったり、古すぎたり
「家に残っているものは全てあげるから」と言われて、さっと家の中を見回した時は
「ここに棚があるのはいいわね、この棚をもらうと買わなくていいなあ」とか、「洗剤は必要だし」とか思って、「もらえるのならむしろ得!」と思ってしまったのです。
が!
- 自分が選んだ家具ではないので、実はそれほど好みではない
- 時代遅れ
- 古くなった洗剤などは使いにくい
- 家電は壊れている可能性もある
などなど、結局はその家にあったものの大半を捨てることになったのです。
結局、ほとんどのモノは捨てて、新しく自分たちの好みのモノを買いました。
モノを捨てるのはとても大変!
モノを捨てるのは本当に大変です!と実感した、友人家族の片付けでした。
- 捨て方を調べる
- 分類する
- 捨てられる日・場所を調べる
- 捨てられる場所まで運ぶ
- 一度に大量に捨てられないものは少しずつ捨てるので、捨てられる時まで待つ
- 捨てるのにお金がかかる
捨て方を調べる、運ぶ、料金を払う・・・
自分がもったいない、使えそう、と思っても、他人には使えない、好みではない、ということは珍しくありません。
それに・・・写真とか記念品とか、捨てるのが躊躇われるものがありますよね。
後に残される家族が捨てるのに困るものは、自分でそろそろ処分しておこう・・・
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