今朝、久しぶりに70歳になる友人と長電話。
その友人の口癖はこれ。「年だから体にガタが来ちゃって。もう辛いわ。あなたはまだ若いからいいわね」
いえいえ、私だってもうアラカンです。この春もあっけなく骨折したくらい、体も弱っています。
人生も終わりが近づいたなあ、と思うこともあります。
そんな秋の今日。この本を手に取りました。
そして、
「年をとるのは怖くない!理想的な老人になろう!」
と、前向きになれました。
和田秀樹・著「老いの品格」
精神科医、和田秀樹さんの著書「老いの品格〜品よく、賢く、おもしろく」です。
和田秀樹さんはこのような老人になりたい、と述べられています。
- 品のある老人
- 賢い老人
- おもしろい老人
今回は私がこの本を読んで、同意したこと、参考になったことを紹介します。
加齢を怖がらない
年をとるって、なんだかとてもマイナスなイメージがありますよね。
特に女性にとっては、よく耳にするのは「若い方がいい」。
鏡を見るたびに、「ああ、30代や40代の女性には勝てないなあ」とがっかり。写真撮影でも若い子の横には並びたくない!
でも、よく見ると、70代や80代の女性だって、とてもイキイキとして、おしゃれも楽しんで、コンサートやレストラン巡り、旅行を楽しんでいらっしゃる方もいるではないですか。
英国のエリザベス女王も、96歳でお亡くなりになられるまで実にエレガントで綺麗な方でしたよね。
車椅子やおむつを利用
老いることにジタバタせず、車椅子やおむつが必要だと思えば利用しよう、と著者。
変なプライドを持って「車椅子に乗るなんて」と行動範囲を自ら狭めてしまったり、おむつをするのを嫌がって外出してもトイレが気になって人生が楽しめない、というのは悲しいですよね。
せっかくなので、利用できるものは利用して人生を楽しみたい。
足を傷めた私は、長旅やハイキングには杖を持参しようかな?と思いつつ、でもそれって、年寄りじみているなあ、と考えていたのです。
でも杖の助けがあれば長旅も怖くなく出来るのなら堂々と利用しよう!と考え直しました。変な見栄で家に閉じこもっているのはもったいない!
そうそう、なんでも日本のオムツは大変良く出来ているそうですね。わかるな〜(ドイツの生理用品の質が良くないので)
認知症はそれほど怖くない
この本によると、認知症というものはすぐに何もわからなくなる訳ではない、とのこと。
多少認知症になっても、車の運転も出来るのだそう。
むしろ、忘れるのは「嫌なことを忘れられる」というメリットもあるとか。
嫌なで出来事を思い出してしまって苦しむより、さっさと忘れられるのはいいわね
孤独を恐れない
パートナーと死別する、子供が自立する、などで一人暮らしをしている年配の方も少なくありません。
「ああ、私も将来1人取り残されたらどうしよう。そんなくらいなら先にあの世に行きたい」と思う人も私の周りにいます。
でも、一人暮らしだと家族に遠慮なく好きなことが出来て、そんな生活も良い!と。
1人暮らしの練習をしておくのもおすすめだと書かれています。
施設を利用
老人を一人暮らしにさせるなんて、と高齢の親の世話を子供がすると、子供には大変な負担です。
可能であれば施設などじゃんじゃん利用しましょう、と。
親の世話は子供がすべき、お金で解決するなんて!という意見もありますよね。子供の人生も考えて、お金で解決できるのなら、それが良いのではないか、と私も思います。
施設に入って、介護職員にとんでもない迷惑をかける老人は困りものですが。
最期に泣いてもらえる人間か?
「あの世にいったら、悪口を言われても聞かずにすむのだし」と思っていましたが、死後に「惜しい人を亡くした」と言われるような人生を歩む、なるほど、と考えさせられました。
著者が理想としている「賢い、おもしろい老人」になれれば、最期に泣いてもらえる人間になれますよね。
感情的で怒りまくる老人にならないよう、また活動的で、でも自分で出来なくなったことは認めて、他人の力や介護用品を利用する。
病気になるのを恐れず、(恐れて怯える方が病気になりやすい)やりたいことをして、食べたいものを食べて、楽しい老後を送りたいものです。
この本は60代、70代以上の人に向けて書かれたものだと思うのですが、まだ50代の人にも、いえ、50代の人にこそオススメです。
50代も後半になると、老後のことが心配になってきますよね。でも、本書を読んで、素敵な老人になろう!と元気が湧いてきましたよ。
歳をとると、少々小太りなくらいな方が長生きするそうで、「よかった、これで安心だわ」と思った私は、でも、もう少しはダイエットするかな。
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