昨日見た日本のテレビ番組。
ここで、「外国人300人に聞いた!日本のお土産、今買って帰るならコレでしょ!」という特集をやっていたのです。
外国人が買う日本のお土産1位、ここでは詳しいネタバレはやめておきますが、それは食品。
どうしてお土産に買っていくかというと・・・「安い、美味しい、種類が豊富」
日本の食品って安いですよね、そして美味しいですよね。
美味しいのは良いのです。でも「安い!」と喜ぶってどうなの?その「安い」の裏には「安く働いている人がいる」ってことではないの?・・・と危機感を覚えます。
顧客のことを思う日本、自分と自分の家庭を大事にするドイツ?
先日、日本人に担当してもらうと、丁寧に客である私の質問などに答えてくれるから嬉しい、ということを書きました。
全ての日本人がそうだというわけではないし、全てのドイツ人がそうだというわけではありません。
が、この「話を聞いてくれる」という傾向が日本人はドイツ人より高い、と思うのです。
そう、日本人はまずは相手のことを考える。ドイツだと自分の事、そして家族の事。だから、出来るだけ仕事は早く終わらせたい。自分のしたい事や家族との時間のために。
日本人が相手のことを考える、それ自体はとても良いことだと思います。だから日本は住みやすい!サービスがいい!
だけど、やりすぎていませんか?
美味しくて色々種類があるのに安い、は危険
毎回日本に帰るたびに、スーパーや100円ショップに行ってびっくりするのが「種類の多さ」。
食品などは毎年、毎シーズン、新商品が出ていますよね。新商品を作るって、とてもコストがかかるのです。
なのに、安い。なぜ?
「今知りたいでしょ!」の番組で、このように述べられていました。
「日本人は相手(お客)の要望を考え、それが叶うように努力する。そのために安い賃金でも働く」(と言った内容)
ちょっと待って!お願いだから「安い賃金で働く」をどうにかして!
安さで勝負すると長続きしないと思うのだけど
日本に一時帰国すると、円安という事実を除いても、安く外食出来る、安く日本の食品を買える、100円ショップでは「これが100円?」という商品が手に入る、ので、嬉しくなって大量に買い物をしてしまいます。
私も買い物をするなら安い方がいい!(筋金入りのケチだもん)
「安いのはアジアの人件費が安い国で生産しているからだよ」と言われるかもしれません。
それだけかな?少なくともレストランでは日本人も働いているよね?その人たちのお給料は?
新製品の開発チームは日本にあるよね?毎年毎年様々な新商品が出ているけれど、そのための努力は?
「お客の立場に立つと、値段を高くは出来ない」って、言われるかもだけど、そうやって会社が倒産したり、日本の賃金が上がらないとなると、将来は暗いよ?
インバウンドで生き延びているからこそ値上げしようよ
私が日本を飛び出したのは30年以上前。その頃は東京や京都はともかく、地方都市では外国からの観光客はほとんど見かけなかったのです。
ドイツに住むようになって、毎年のように一時帰国をしていますが、「日本は高いからなあ」と思っていたのです。
ところが、ふと気がつくと、日本は海外からの観光客で経済が回っている・・・(ちょっと悲しい)
そして、帰国すると、小さなドラッグストアですら「TaxFree」のレジがある。びっくり。(ドイツはこんなに外国からの観光客の買い物をサポートしないよ)
そして、あちこちで「日本は安いでしょ!」とアピールしている。
海外からの観光客相手に「日本は安いよ〜」とアピールして、自分(日本)の首を締めている気がするのは、私が単に経済問題には特に強くないから?
日本は、もっと(労働世代の)日本人に優しくして欲しいなあ。
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