60代を目前にして、これまでの人生で色々と後悔していることを紹介しました。
今回はその中で最も私が後悔している「その時を全力で楽しまなかった」についてお話しします。
その時は一度しかないのに、永遠に続くものだと思っていた
それは私が20代後半から30代にかけての時のこと。(いわゆるアラサーですね)
夫の仕事の都合で移り住んだ街には日本人はほとんどいなかったし、保守的で排他的な人が多く(時代がまだ平和で、今ほど外国人差別はなかった)よそ者には冷たい街で友人が少なく、ドイツ人ではない私には仕事もなく、毎日をただなんとなく過ごしていました。
ネットがあって、こうしてブログを書くとか、SNSで発信するとか、動画を見るとか作るとか出来たらどんなによかったことか!と思います。
ネットがなかったあの時代、とにかくすることがなくて、外出しても楽しくないし、金銭的にも困っていたので旅行もそれほど出来ない日々。
ただなんとなく毎日を過ごしていました。
ぼ〜っと日々を過ごしていました。
それでも当時の自分としてはやりたいことをやろう、と、時間だけはあったので、ドイツにある材料だけで餃子を作ってみたり、豆腐を作ってみたりしたこともあります。
図書館でドイツ語の料理の本を借りて、レシピの読み方を勉強してドイツ料理を作ったりケーキを焼いたりもしていました。
とはいえ、あの時は「20代の元気な自分はこの瞬間しかない」とは全く思っていなかったのです。
自分という人間は(体力や健康面で)一生変わらないと思っていたのです。
あの、20代〜30代に、60代でも出来そうな事しかしていなかったのです。
「一生もの」はないのに
勿体無いことをしてしまったのは自分の時間の使い方だけではありません。
物に対しても、素敵な服が手に入ると「着るのが勿体無いなあ」とクローゼットに丁寧にしまったままにしていたのです。
食品でも、貴重な日本の食べ物だと勿体無くて食べれず
賞味期限を切らしたことがあるわ…
その方が勿体無いのに。
服に関しては、60代を目前にしてこれまで着ていた服が似合わなくなった、という現実を突きつけられました。
「一生もの」ってないのです。その時、その時を大事にして、「これは素敵な服だ」と思ったら、さっさとその時に何度も着ればよかった。
20代でやってよかったと思っていること
アラサーのまだ体力がある時に毎日ぼ〜っと過ごしていたことを後悔している自分ですが、20代でやってよかったと思っていることもあります。
それは旅行。
せっかくドイツに来たのだから、とドイツの超有名観光地「ロマンチック街道」を友人と2人で夜行列車とユースホステル利用で旅をしました。
これだけはあの時にやっておいてよかった。この年になって夜行列車もユースホステルも使う気にはなれません。
(夜行列車は治安の悪い今は若者にも勧められなくなってしまいましたが)
当時は「こんなスタイルの旅は今しか出来ない」とは思わずに、ただ節約のためだけに夜行列車(宿泊費が浮く)とユースホステル(宿泊費が安いから)を利用したわけでしたが。
楽しい毎日を積み重ねたい!60代になってもその時にしか出来ないことがある
と、ここまでだと
「若いうちに色々経験をしておけ、ということだろう、聞き飽きた」と言われるかもしれません。(それでもせっかくの若い時を無駄にしているのかも、と思う人に出会うことがあるけれど)
若い時だけではなくて、50代だって60代だって、この時は一度しか来ない。60歳の誕生日という日は1日しかない。
60歳だって、その時にしか出来ないことがあります。70歳になったらきっと「10年前と今は違うなあ」と思うはず。
実際、12歳年上の友人に何度も「あなたはまだ若い」と言われたわ
確かに事実ではある
その時その時を全力で楽しんで、楽しい充実した1日1日を積み重ねていきたいなあ
…としみじみと思います。
今日の1日と明日の1日は違うから。
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