ドイツ人は謝りません。
・・・って、主語が大き過ぎますね。
ドイツに行く、移住する際によく言われるのは、例えば交通事故に遭った時。たとえ自分に非があったとしても絶対に「Entschuldigung!」(ごめんなさい!)と言ってはいけないということ。
最近、「自分の非をすぐに認めてはいけない」というこのしきたり(?)が、ひいては「他責思考」になっているのではなかろうか?と感じるんです。
といっても、サンプルはうちの夫、n=1なんですが。(だから主語が「ドイツ人は〜」だと大き過ぎるよね)
すぐに謝らない=他人が悪い?
ドイツでも歩いていて他人にぶつかった時などは謝ります。
ただ、その時に「Entschuldigung!」とは絶対に言いません。「Pardon!」や「Sorry!」

どちらもドイツ語ではないところがいかにも…
間違っても、「Entschuldigung!」と言ってしまったら責任を取らされます。
そうです、人の前で「申し訳ありません。私が悪かったです」なんて言おうものなら弁償させられるかも〜からの「自分は絶対に悪くない」からの「他責思考」になるのかな??
(※あくまで個人の意見です)
他人が悪い=自分は変わらなくて良い?
というわけで、とにかく謝らない!
以前、ドイツ文学者の小塩節氏のエッセイで
ドイツ人と言い争いになって、相手が間違っているのに絶対に謝ろうとせず、だが、翌日に私のところにビールが一箱置いてあった
とか言った(内容はうろ覚え)ことが書かれているのを読んだことがあります。
「ごめんなさい!」は言いたくないけれど、自分が間違っていたのが明らかだったからお詫びにビールをプレゼントしたドイツ人、らしいのです。
言葉には表さなくても態度でキチンと「自分が悪かった」を表すのならいいけれど、言葉には表さない、そのまま頭の中でも「自分は悪くない」と思い、理由は後付けで相手の行動が悪かったからだとする。
つまりこれ他責思考ですよね。
そして「相手が間違った行動をしたのだから私は悪くない」→「自分は変わる必要がない」
こうなると救いようがありません!

話はずれるかも、だけど、最近「カイゼン」という言葉が英語など外国語にそのまま取り入れられている、と聞いて(本当は企業での話、元はトヨタの改善だけど)
改善するって当たり前じゃん、と思っていたけれど、もしかして、ドイツ人って「他人が悪いんだから〜」でずっとやってきたのだったりして
ドイツ人は硬い、とは昔から言われますが、その点をあまり考慮してなかったなあ、とつくづく感じています。
まあ、日本人同士でもパートナーには一言も謝らない、っていう人もいますが。
最近、国際結婚をしているというと根拠なく「羨ましい」とか言われるので、警戒しておきます。
私はその昔から国際結婚はおすすめしていません。
自分はなぜかしてしまったけれど。(勝ちたいとか、そんな意図は全くなく)

もちろん、ドイツ人にも色々な人がいるからね。
全ての人がこうだとは言わないわよ。

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