その昔、ドイツに関する本を読んでいたら
「ドイツのぬいぐるみや動物のイラストは本物の動物のようでデフォルメしていない」
と言ったようなことが書かれていたんです。
日本にはすでにキャラクター文化があったけれど、ドイツにはなく(便箋など文具でキャラクターが入ったものはなかった)動物なら本物のような形をしていて、デフォルメされたものはない。頭の大きな猫のぬいぐるみと言ったものは存在しない、と聞いたのです。
へえ〜それじゃかわいくないなあ〜
なのに、なのに…
グローバル化でちょっと残念なこと
「日本にはあるのにドイツでは全くお目にかからない」と言ったものが多かったその昔を思うと、今は「ドイツにも似たようなものがある」となり、海外生活は随分と楽になりました。
その点ではグローバル化でありがたいことも多いけど
なんだけど、日本のアニメやアメリカのキャラクターがドイツでも知られるようになって、ちょっと悲しいなあ〜と思っていることもあるのです。
それはぬいぐるみとか動物のイラストやキャラクター。
15〜20年くらい前だったか?日本の友人の子供へのお土産にぬいぐるみを探していて、おもちゃ屋さんに行ったら、こんな目の大きなぬいぐるみばかりで閉口。
いえ、このようなぬいぐるみが好きな人を非難するつもりは全くありません。
どんなキャラクター、ぬいぐるみが良いかって、それは好みの問題。
だけど、私はリアルな形をした動物のぬいぐるみが欲しかったんです。
ドイツでぬいぐるみといえば、シュタイフ(Steiff)
ドイツ土産のおすすめ品にもよく登場するシュタイフ社のぬいぐるみ。
気軽にばらまき用のお土産に買えるようなお値段じゃないけど
その昔、シュタイフのぬいぐるみが欲しくて、頑張って貯金して買ったのを持っているんです。
そのぬいぐるみを洗わなきゃ〜と思って手に取って、ふとシュタイフ社のウェブサイトを見ようと思いついて見ていたら
え?何?こんなキャラクターのぬいぐるみがあるの??
普通にウサギのぬいぐるみを探しても、ちょっとキャラクターっぽくなったものもあって、「リアルな形のぬいぐるみしかない」ドイツ世界はどこへ?
以前は「リアルな形しかない」のを残念に感じていたのに、今や「リアルな形のぬいぐるみをもっと増やせ!」と思っているこの私です。
なんだかちょっと残念。私が持っているリアルな形のビーバーのぬいぐるみはもう製造販売されていなかった…(買ったのは30年前だから仕方ないか…)
アメリカンなキャラクターのぬいぐるみを見ていると、ドイツらしさが失われた気がするなあ。
シュタイフといえば『KNOPF IM OHR』
シュタイフのぬいぐるみといえば「KNOPF IM OHR」(ボタン イン イヤー)。
あの耳についているタグとボタンです。
シュタイフ社がクマのぬいぐるみテディーベアを作り始めたのが1902年だそうで、その当時はテディーベアとは言わず、「Bär 55 PB 」と言う商品名だったそう。
(Bär=クマ、55=55cm、P=Plüsch毛長ビロードのような、B=Beweglich動かせる)
このクマのぬいぐるみが1906年から「テディベア」という名前で売り出されるようになったのですって。(テディベア発祥はドイツのシュタイフ社)
ちなみに「テディ」はアメリカの大統領だった「テオドア・ルーズベルト」から来ています。
ところで、あの黄色いタグ。(限定販売ものなどには白いタグがついている)
あれを子供に切り取られてしまった!という経験をした方は少なくないのでは?
あの「これは本物のシュタイフのぬいぐるみです!」と言う証明として付けられている黄色(or白)のタグ。
あれがあってこその「高価なシュタイフのぬいぐるみ」なのに、よりによってあのタグを切られてしまった!ショック!
…と言う話を、25年くらい前に幼稚園児のいるお母さんから聞いたのです。最近になって息子にその件を話したら
僕も子供の時に「この黄色いの、邪魔だな〜」と切ろうと思ったよ
げっ、おまえもか〜!!
思っただけで切り取られなくて良かったわ。うちにはシュタイフは1個しかなかったし、玩具箱に入れずに本棚に飾っていたからなあ。シュタイフのぬいぐるみを玩具箱に入れていたら、タグはもうなかったかも…💦
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