先日、膝が悪くてうまく歩けないという友人Hさんを診療所から自宅まで届けたことを書きました。
日本人のHさんは82歳。現在は一人暮らしです。
まさかこの年で一人暮らしになるとは思わなかった、と語る彼は視力の衰えと足を痛めてしまったことで車の運転を断念しています。
どうしても外出をしなければならない用事ができたので困った、ということなので、今日も「徳を積みたい私(!)」はせっせとHさんのお手伝いをしてきました。
オンラインで色々なことができる現代だけど
高齢で一人暮らし、外出が思うようにできないということがどれほど大変なことか!
つい最近まで考えたことがなかった!(若い時には老後のことを考えろ、と言われてもピンと来ないよね)
82歳のHさんはパソコン教室に通ったこともあり、高齢者としてはデジタルツールをよく使いこなしている方だと思います。
とはいっても仕事でPCを使うことが全くなかったHさん。いまだにお店でカードで支払いをしたことはないそうで、当然の事オンラインバンキングも未経験。
お役所への手数料振り込みには銀行まで足を運ばないと出来ないとか。(今日行ってきた)
今だと支払いなどはオンラインバンキングで済ませることができるし(ドイツのITはかなり遅れているが…)買い物だってほとんど全てオンラインで完結させることも出来ますよね。
私が歳をとって動けなくなっても、パソコン操作ができれば家に篭ったまま生活に必要なことはほぼ全てひとりで出来そうですが…だけどどうしても出かけなくてはならないところ、それは
病院、診療所!
診療所はどこも人手不足
オンラインショッピングができても、医者にかかるには医者の元まで出かけるしかない!(簡単な診察ならオンラインや家庭訪問という手もあるけれど)
ところでドイツは多くの診療所、病院が人手不足で悩んでいます。
友人Hさんが本日したかったことはこの2つ。
- ホームドクターから薬の処方箋をもらいたい
- MRI検査の予約を専門医療機関に入れたい
この2つ、電話で出来るのです。で、Hさんも昨日はせっせと電話してみたのだそうです。
ところが何度かけても録音が流れてくる「ただいま全ての職員が患者の対応中で電話に出られません」
私も2週間前に眼科の診療所に電話したら
何度電話しても繋がらなかったの(涙)
診療所だけではなくて、病院も人手不足。
4月に手術を受けた時、最初の手術予定日前日に「人手不足なので、手術日を変更します」と言われちゃったのよ。
今回、Hさんがホームドクターのところまで出かけて薬の処方箋をもらった時、受付のおばさま(優しい人だった)に
MRI検査の予約を入れたいけれど、電話が繋がらなくて困っているんだ
MRIの病院に直接行って予約をとった方が早いわよ
そうしなさい!
ああ、電話でもOKなものでも人手不足が原因で直接出かけた方がいいのか。
それでなくても外出が不自由で困っているというのに!
将来のために、つくづく足腰と目を大事にしておかないと…と思ったわ。
足腰と目が私の弱点なんだけど(汗)
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