紙の本の読み尽くしプロジェクト中のshirousagiです。
先日も紹介したドイツ文学者の小塩節氏の書かれた「ドイツの都市と生活文化」にこう書かれていました。
彼らは(ドイツ人)一日中、靴をはいている。ドイツだけではなく、欧米どころか中国でも、自宅に入るときに玄関で靴を脱ぎはしない。履いたままだ。日本は、空気中の湿度が高く、とても靴をはいたまま住居内に入ることはできない。
この本は30年以上前に書かれたものなので、内容が現在とは少々違うなあ、と思うところはあります。
今やドイツ人でも家の中では靴を脱ぐ人も多いし、少なくとも家の中では室内ばき(よく見かけるのはビルケンシュトックの健康サンダルのようなサンダル)を履く人は多いです。
中国人も家の中でも靴、というのは本当なのか私にはわかりませんが、以前教えていた中国人の生徒さんのところでは靴を脱いでいました。
とは言っても、ドイツで、家の中でもキッチンやリビングでは靴を履いたままでもOK、訪問客は靴を履いたままで家の中に入ってOKというところは多いです。
日本では家の中で靴を脱ぐのは気候が原因?
で、日本は畳の部屋があるし、畳の部屋だと床が柔らかいから靴を履かなくても足は痛くない。
おまけに畳の部屋で靴を履いて歩くと畳が傷んでしまいます。
だから日本では家の中では靴を履かないのか、と思っていたところで読んだこの本には
「湿度がとても高く」
というのが家では靴を履かない理由の1つだとか。
なるほど、本当にこの理由が当たっているのはわかりませんが、確かにあの蒸し暑さで一日中靴を履いていたら足が蒸れそう!いや、蒸れる!匂う!
足がカビそうです😂
ドイツの家は床が硬いし、気候は乾燥しているし
私は以前にも書きましたが、家ではルームシューズ(あの健康サンダルのような)とか、軽いスニーカー(Giesswein)を履いています。
我が家は寝室以外は床がタイル張りなので靴を履かないと足の裏が痛い!スリッパだと階段が怖いのでスニーカーです。
なので靴を履き替えるということはあっても、ほぼ一日中靴を履いています。それでも窮屈に感じたことはあまりないし、足が蒸れることはありません。まあ、暑い夏の日は家の中で靴を脱ぐことは多いけれど。
一時帰国中はもちろん家の中では靴を脱いでいます。それでもたまに日帰り旅行をした日などは帰り道で「靴を脱ぎたいなあ」(しないけれど)と思ってしまいます。
特に夏に外を歩き回った後に靴を履きっぱなしは辛いわよね
そう、やはり昔からの生活習慣って、その土地の気候の影響を受けているんですよね。
日本こそ靴を履きっぱなしでも生活できればいいのに…
地震が起こった時のために枕元に置いておいた方が良いものが「笛」と「靴」。
笛は生き埋めになってしまった時、声が出なくても息ができれば笛が吹ける。靴はガラスなどが散らばった床を歩くのに裸足では危険だという理由から。
地震など自然災害が多い日本です。せめて寝る時以外は家でも靴を履いていることが出来たら、と思うのは私だけかな?
寝ていなければ地震が発生してから「これは逃げた方がいい」と判断するまでに靴を履く時間があるのかもしれないけれど。それでも家でも靴を履いていればそのまま早く逃げることができる。
和室にいる時だけ靴を脱ぐ、リビングやキッチンは下足でもOKにするとかはどうなのでしょう?
ドイツでも絨毯を敷き詰めてある寝室や子供部屋は土足で入らない家は多いです。
ただ、やはり気候がね、あれだけジメジメしているとよほど通気性がよくて、かつ床にガラスが散らばっていても無事に歩ける靴でないと困りますよね。
そんな靴、あるのかな?あるといいなあ。
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