先日、「相葉雅紀主演、上村聡史演出 ドイツで最も成功した映画の一つ『グッバイ、レーニン!』の舞台版を日本初上演」と言うニュースを読んで、やっと見る気になったこの映画。
(ドイツでAmazon Prime会員だとPrime Videoで見ることができます)
この、東西ドイツ統一直前を舞台にした映画を日本で舞台化ということでちょっとびっくり。映画は2004年に日本でも公開されているそうですが。
ベルリンの壁が崩壊した前後が舞台の「グッバイ、レーニン!」
「グッバイ、レーニン!」のあらすじはWikipediaに詳しく載っているので、そちらを参照してください。(グッバイ、レーニン!)
ここではこの映画を見ながら私が思い出したことを書いておきたいと思います。
ドイツ語学習者にはおすすめな映画です。
あらすじを読んでからネタバレのあとで映画を見ても大丈夫だし(むしろ話がわかりやすくなるのでオススメ)
あの当時のドイツとドイツの若者の姿、そしてドイツ語の勉強になって良いですよ〜
東ドイツがまだ変わっていないように振る舞う
映画では、東ドイツの国家体制に傾倒していた母が倒れてしまい、昏睡状態の8か月間にベルリンの壁が崩壊して東西ドイツの統一が進んでいたのですが、母親にショックを与えまい、と息子のアレックスが母親の前では東ドイツの体制は変わっていない、と細工、演技をします。
アレックスの気持ちもわかるけれど、健気だけど、大変だよ、そんな嘘をつくのは。
車「トラバント」が3年で手に入った??
母親に「車が買えることになったよ!」と伝えると、母親は「申し込んで3年しかたっていないのに?」と答えるシーンがあります。
私の東独の友人は当時、15年待ったそうです。
注文したのはお爺さん。やっとの思いで受け取った(買った)のは孫です。
1台の車を買うのに注文してから15年なんて、待てないわ、私だったら。
彼女がこの車を手に入れたのは1988年12月。映画の母親が倒れたのは1989年10月。統一寸前の時のトラバントは注文して15年待つのが普通だったらしい。
東独マルクから西独マルクへ
東西ドイツが統一する前に東西ドイツの通貨が統一されています。
それは1990年7月。(確か、この時にDマルクの価値がなぜか上がった!)
東ドイツマルクはM、西ドイツマルクはDMで表します。
トラバントを買った友人の銀行預金通帳には(数年前に見せてもらった)
1989年の10月に車の代金が引かれています。(車の入手は12月)
そして1990年7月1日にそれまで所持していた東ドイツマルクがDマルクに交換されています。(写真は許可を得ている部分だけアップ)
映画では現金で出てきたけれど、現金ではなく、銀行口座に入金したお金が交換されたはず。
ファッションも東西で違った
「わ〜これ東独じゃん」と思ったのは昏睡状態になった母親が再び目を覚ました後、アレックスが来ていた服。
化繊でできたようなエプロンのような、チュニックのような服です(わかるかな?)
東ドイツでは木綿が不足していたのか?エプロンでも化繊でできたものが多かった記憶があります。
↑私がどうしてもライプツィヒに行きたくて、観光で東独に行った時のビザ。
15マルクも払ったのか。しかも交換レートは1:1よ。(実際の東ドイツマルクの価値はほとんどなかった)
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