海外在住が長くなると、たとえその国の言語を学習しようとやってきていても外国語学習へのモチベーション・エネルギーが枯れてしまいます。
その上寒くて暗い冬が来るとストレスもMAXです。
こんな時楽しみたいのが日本語で見れるドラマや映画、テレビ番組やYouTubeなどの動画。

もうドイツ語なんて聞きたくない!
海外生活のストレス解消法は日本語のテレビドラマ
現在だとネットで日本語のメディアに簡単に触れることができるけれど、私がドイツ暮らしを始めた当初は日本語に触れるのは大変でした。
実は私は日本に住んでいた頃はほとんどテレビを見ていなかったのです。たまにクイズ番組などを見ていたけれど、ドラマは皆無。
そんな私がドイツで主婦生活を始めてからストレスが溜まり、ついに「JSTV」という日本語衛星放送を契約。その当時のJSTVはNHKが主体となっていて(現在でもNHKの国際放送があります)3ヶ月遅れの日本の民放で放送されたドラマが毎日1本程度放送されていました。
そこで、私はTVドラマを片っ端から見たのです。片っ端から録画をして見ていたのです。日本ではドラマを全く見なかった私もドイツ語ばかりの生活に疲れ、毎晩日本語のテレビドラマを見ていたのです。
これが私の「毎日外国語を使うストレスからの解消法」です。(今でもそうです)
お土産に人気だった「日本のテレビ番組」を録画したビデオ
ストレス解消に日本語のテレビ番組を見ていたのは私だけではなかったようで、海外で見れる日本語衛星放送JSTVで放送されたテレビドラマを録画したビデオテープは在独日本人友人に大好評でした。
友人宅に遊びに出かける時は必ず日本語の番組が録画されたビデオテープを持ってお出かけ。
一時帰国をする時は在独の友人に「お土産にテレビ番組のビデオを!」と頼まれていました。
日本人コミュニティーのバザーでも日本のTV番組を録画したビデオが大人気。
日本のテレビ番組を録画したビデオを貸すレンタルビデオ屋さんも大人気だったのです。
互換性がないからビデオデッキは2台必要

今や「ビデオテープって何それ?」な世界ですよね。
このビデオテープですが、録画方式にNTSC方式とPAL方式という2つの方式があり、この2つには互換性がありません。
日本はNTSCだったのですが、ドイツはPALでした。これが大問題。
日本で録画されたビデオテープを見るにはNTSC方式のビデオデッキがないと再生できず、ドイツで録画されたビデオ(JSTVの録画もPALになる)を見るにはPAL方式のビデオデッキがないと再生できなかったのです。(テレビもそう)
ドイツのお店で売っているテレビ、ビデオデッキはPAL方式。それでは日本で録画されたビデオテープを見ることは出来ません。
日本からテレビやビデオデッキを持参するとNTSC方式で録画されたものを視聴することができます。でもそうすると、ドイツで放送されているテレビ番組を見ることができません。
おかげでドイツの日本人家庭ではテレビとビデオデッキをそれぞれ2台づつ持っている、という家庭が多かったのです。

リビングにテレビが2台並んているって、なんだか変な光景よね
(今ならモニターが2台並んでいても不思議はないけれど)
我が家の解決策
ところで、その不便な互換性のないビデオテープですが、1つだけ解決策がありました。
ドイツで売られているドイツ仕様の日本のメーカーのビデオデッキにマルチタイプというものがありました。これだとNTSC方式のビデオも再生だけはできたのですよ。(私の記憶が正しければ…)
おかげで我が家では1台のテレビに1台のビデオデッキ。これでドイツで放送されたJSTVの日本語番組を録画・視聴して、友人にもらった日本で録画されたビデオテープも見ることが出来ました。

ばんざ〜い!!
本当に当時は日本語のビデオテープは宝物でした。唯一のドイツで見れる日本語放送JSTVは当時月額70ユーロ位だったかな。今のレートだと11,000円くらいです。(JSTVは現在はありません)
便利な世の中になったもので、今やネット経由でたくさんの日本語メディアに触れることができますよね。
日本のテレビ番組も格安に見ることができます。(私が利用しているKaitekiTVだと月額20ユーロ未満。)
本当に便利な世の中になったものです。日本のテレビ番組がバラエティーやドラマまで日本で放送される時間に見ることもできるって、30年前には考えもしなかったわ…

昔は民放のドラマを3ヶ月遅れで見ていたのよ

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