先日、このブログの読者さんがドイツの生活の様子が描かれていた本を読んで質問してくださったことを記事にしました。
今回も読者様からのリクエストです。ピアニストの藤田真央さんがベルリンに在住していますが、彼の書かれた本指先から旅をする(藤田真央)に書いてあったことで、私の経験を教えて欲しい、とのことでしたので、紹介したいと思います。
今回はお昼の静かにする時間(Ruhezeit)の話です。
騒音が嫌いなドイツ人?
多くのドイツ人は音に敏感(あくまで「音」。騒音と言ってもいいかもしれない)で、静けさを好むようです。
私がドイツに来たばかりのころに読んでいたドイツに関する本にも、ドイツのアパートは楽器練習不可の物件が多い、と書かれていたのをしっかり覚えています。
また、日曜日に友人宅に行っておしゃべりをしていると、隣人が壁をどんどんと叩くことがよくありました。
「うるさいから静かにして!」という意味。
おしゃべりですらそうなのですから、壁に釘を打ちつけたい時、シャワーを浴びたい時は時間を選ばないと隣人とのトラブルに発生しかねません。
本当に騒音にはうるさいドイツ人。また、規則を守る(昔の話)のが好きなせいか、賃貸に入居すると契約書に「以下の時間には音をたててはいけない」と書かれてあることが多かったのです。
その時間は
- 夜22時〜翌朝6時(または7時)
- 13時〜15時
- 日曜日、祝日は1日中
アパートでは13時〜15時に大きな音を立てられないからピアノの練習ができない
ここ20年くらいはあまり聞かなくなったけれど、お昼の13時〜15時は「静かにする時間」(Mittagsruhe)です。
楽器の練習はもちろん、庭の芝刈りなど大きな音が立つ作業をしてはいけません。
(以前は住宅地にある空き瓶を捨てるコンテナでも13時〜15時にはビンの投入禁止でした)

厳格に守るべきか、そうでないかはアパートや自治体によって違うので、集合住宅に住む人は賃貸契約書や隣人に尋ねてくださいね〜(今は昔ほど厳しくないところが多い)
私が30年以上前にお世話になっていたドイツ人家庭の1つは自営業で、家族は自宅にある工房で働いていました。
お昼になるとランチを食べて、その後自室に行き本当にお昼寝をしていたのです。
その家庭では14時ごろになるとコーヒーの良い香りが漂ってきて、「コーヒータイムよ!」と呼ばれていくと、テーブルにはコーヒーとケーキ。
コーヒータイムの後、再び仕事に取り掛かっていました。

ドイツ人家庭の人がお昼寝をしている間、私は眠れないことがあって、その時は退屈だったわ〜
家の中が静かで音を出せなかったし
このお昼寝をする時間、当然ピアノの練習は厳禁です!
ピアニスト藤田真央さんが住まれたアパートでもお昼の「音を出してはいけない時間」が守られていたようで、ピアノの練習ができなかったとか。
私はまだ読んでいないのですが、読んでみたい本です。藤田真央さんのピアノの演奏は素敵ですよね。
私は現在、ピアノレッスンを何時でも出来るように田舎の一軒家に住んでいます。が、集合住宅に住んていた時はピアノの前に時計を置いて、朝は13時まで練習、その後ランチにして、家事や出張レッスン。夕方は夕食後から22時まで練習していました。
時計の針がちょうど22時を指すと「今日の練習はおしまい!」毎日時計と睨めっこしながら練習していたのです。よく練習したなあ。

今はそれほどピアノを弾かなくなったから
一軒家でなくて集合住宅に住んでも問題ないのだけどね
(今の私には勿体無い環境)
集合住宅(Wohnungen)に住んでいて、夜の10時以降にシャワーを浴びて近所から苦情が来た、という話をたまに耳にするので、集合住宅に住む方は気をつけてくださいね!(シャワーなどの水の音も近所に響く)

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