在外邦人にとっての一時帰国の楽しみの一つが「免税でのお買い物」です。
安く買えるって嬉しいですよね。ただ、私は日本に帰国するたびに「免税でのショッピングが簡単過ぎない?悪用されるだけじゃない?これでいいの?」とずっと思っていました。
まだ日本円が結構高くてインバウンド客が少なかった頃、免税で楽器を購入したことがあります。その時はお店の人に「この紙を日本出国時に絶対に忘れずに提出してください!」と念を押されました。
どこに出国の際の税関があるのかよくわからず(それまでは免税での買い物の経験なし)ドイツに戻る時にハラハラしたのを覚えています。

免税の書類を日本で提出し忘れたらお店に多大な迷惑がかかるのだろう、と必死だった!
ところが、ここ数年、免税をしてくれるお店が増え、しかも手続きがとても簡単になってしまい、しかも出国時にこうしろ、と言った説明がありません。
こんなに簡単に免税にしてしまって良いの?と疑問に思っていました。
そんな本日、「免税制度改正で2026年11月からリファンド方式にする」というニュースを聞いて「やっと!早くそうして欲しかった!」と思っています。実施までまだ1年以上あるけれど。
日本の免税ショッピングの今とリファンド方式とは
日本に住んでいない人は日本訪問の際、お土産や自分が使用するものとして、免税扱いをしてくれる店舗では免税でお買い物をすることが出来ます。
(日本国籍所持者は海外に2年以上居住している人のみ)
その場合、品物を購入時に免税価格にしてくれます。もしくはそのお店の専用カウンターですぐに税金分を払い戻してくれます。
2026年11月導入が予定されている「リファンド方式」に変更されると
- 購入者は店舗では税込価格を支払い、お店に必要書類を作成してもらう
- 日本出国時に購入した品物を持って出国。
- 日本から持ち出されたことが確認されてから税金分が払い戻される
免税の恩恵を受ける側にとっては現状の方が楽だけど、これだと転売目的などで免税ショッピングをする、違法に免税で買い物をする人が絶えません。

現在、日本のアップルストアでは免税は取り扱っていないのだけど、それは以前120億円の追加徴税があったからかな?と思っている。(転売目的で免税価格でiPhoneを買ったケースが多発したらしい)
免税での買い物をしても…
キチンと法律を守る在外邦人のよいこの皆様にとっては、免税でのお買い物はそれほど役には立たないのです。
馬鹿正直と言えるくらい法律に従うと、いくら日本で免税でお買い物をしても、ドイツに合計430ユーロ以上の物品を持ち込むと税金(17%以上)を徴収されます。

430ユーロよ、買ったもの合計よ(1品ではない)
日本円でたった7万円くらいよ…
「中古のように誤魔化せばいい」という考えをよく見かけますが、払う義務があるのに払ってこなかった品物に関しては中古でも関税を徴収されることもあります。脅すわけではないけれど、実際に中古だったカメラを携帯していて税関に税金を払うまで取り上げられた知人がいます。(現在の法律が変わっていたら教えてください)
お買い物は免税でなくてOK!
私個人は日本でのお買い物は免税でなくて良いと思っています。
日本で買うものといえば
- 滞在先の近所のスーパーで、ドイツでは手にはいらない食料品(税込でも安い)
- 日本の家族がポイントカードを持っている家電量販店やドラッグストアでのお買い物(ポイントカードで10%還元してもらえる。日本の家族には滞在中お世話になるので、その金額はお礼に差し上げる)
唯一、免税の恩恵を受けているのは「ユニクロ」での買い物。これも免税でなくても日本国に少しでも役に立ってもらえるなら喜んで払います。ドイツでも買えるけれど(近くにユニクロがある)日本で買った方が税込でも安い。
私が空港以外で生まれて初めて免税で買ったものは楽器だったけれど、そういった免税で買えるならそうしたいと思う高額な品物は、私の場合、数回の一時帰国で1回くらいしか発生しません。その時はリファンド方式でOKです。

ドイツなどヨーロッパの国ではリファンド方式なのだから、
日本だけ免税を悪利用されるような方式にすることはない!
早くリファンド方式にして!
(大体、街に免税店は少ない)
免税ショッピングより、高級ホテルとか高級レストランに来るインバウンドを集めて欲しいなあ。

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