先日(と言っても1週間以上前)にXでこんなポストを見て思い出したことです。
たまに大学(院)以降から海外に留学や移住した人で「日本語でなんて言うのか分からないけど〜」とか「日本語怪しくなってきて〜」と言う人がいるんだけど、んな訳あるかい😅と心で突っ込んでる。あなたの母国語よ?
— God_morgon🇺🇸グーモーロン🌺 (@god_morgon) January 21, 2025
ガチ帰国や帰国かつ大学からまた海外行った友人達いるけど全く日本語怪しくないしな… https://t.co/vIQAU8gCwJ
私は広島出身なのですが、ドイツに来てから年上の日本人の人と話す機会が多くて、タメ口が出ないのはもとより、方言も出なくなってしまいました。
とはいえ、日本にいた頃は、生まれた時から20年以上も住んだ広島です。言葉のあちこちに「ああ、この人は広島出身だな」という話し方をしていたはずです。
日本人がほとんどいない街に住んでいた
30年以上前の話。
当時私は日本人がほとんどいない街に住んでいました。夫は日本語が喋れないので毎日の会話はドイツ語のみ。
ネットのない時代です。日本語の本も数冊しかもっていなくて、とにかく日本語に飢えていました。
そんな生活を送っていた時に妹が結婚することになり、結婚式に参加するために夫と2人で日本へ一時帰国。
夫の仕事の都合で日本に到着したのは結婚式の1日前の午後。空港から会場となるホテルまで直行しました。
日本に到着したその日は親族一同で食事などをゆっくりとして過ごしました。その時に久しぶりに日本語で会話をしましたが、なにしろ自分の家族や親戚ばかりです。普通に会話を楽しみました。
(それでも会話中に「レジ」と言いたかったのに、その単語が出てこず、「あれよ〜なんだっけ?ほら、お金を払うところ〜」と言ったのを30年以上経った今でも覚えています!)
結婚披露宴にて
翌日はいよいよ結婚式。そして披露宴。
この披露宴で妹にあることを頼まれていました。それはドイツ人夫のスピーチ。
日本へのフライト中に原稿を考え、それをローマ字にして書き夫に渡し、機内で小声でスピーチの練習。
披露宴では夫のスピーチに先立って私たちが何者であるかを話そう、と私もマイクに向かいました。
「本日は…」とお決まりのセリフを言ったかどうかは忘れましたが、原稿なしで「昨日ドイツからやってきた」と話し始め…
話始めたのはよかったのですが…
大勢の披露宴参加者の前で(バブル時代の披露宴よ)私の口から出た日本語は
広島弁丸出し!
だったのです。
いや、もう、恥ずかしい〜!家族だけのパーティーじゃないんだよ〜!!
新郎新婦の勤め先の上司やら同僚やらも大勢参加されていた披露宴だったというのに!
長期間使っていなくても子供の頃に習ったことは忘れないけれど
幸いにして、私のスピーチの後に夫が話した内容がウケて、披露宴参加の方は夫のスピーチの方だけ記憶して帰られた、と思っていますが(楽観している私)
あれは本当に恥ずかしかった!だから結婚式のビデオも見ていません。
いえね、私、ちゃんとまともに丁寧な日本語で話そうをしたのよ。出来ると思ったのよ。
ドイツに行く前にしていた日本でのバイト先でも人前で話すことがあったのよ。
なのに、なのに…
頭の中には「こんな内容を話そう」とは決めていたけれど、原稿は書かなかった。それで大丈夫なはずだったわよ。
もし、私がドイツに住んでいて半年以上日本語にほとんど触れない、という生活をしていなかったら…
こうしてみると、子供の頃、特に3歳までに聞いた言語って忘れないのね。しっかり体に入っているから、久しぶりに日本語で喋る時、しかも緊張する場面だから子供の頃に聞いたり話したりしていた方言が出てしまったのかな?
大人になって習った外国語のドイツ語は…一人で2ヶ月日本に滞在したらすっかり忘れていたことがあった(汗)

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