もうかれこれ1か月くらい前になりますが(って、今頃それについて書くのかい?)
Xのポストに「他の国では差別にあわなかったのにドイツではひどい差別にあった」とか「在独邦人のポストは被害にあった等ネガティブな内容が多い、ドイツ生活が嫌だと言っている人が多い」と言った趣旨の投稿が見られました。
思うんですよね、ドイツも日本も、あまり外国人を容易に入れない方が良いのではないか?と。(差別とは違います)
ドイツの中ではNRW州は比較的外国人差別をしないけれど
NRW州(デュッセルドルフとかケルンとかルール工業地帯とか)と言っても、場所によって差がありますが、ここデュッセルドルフあたりは比較的差別が少ない、と言われています。
(といっても、30年前の話ね)
その代わり、いわゆる「ドイツ人らしさ」がありません。規則は守らないし、約束は守らないし、時間にはルーズだし。

ドイツ人って規則を守り、時間に厳しいというイメージがあるでしょ?
私が30年前に通っていた語学学校の先生(もちろんドイツ人)が述べていましたが、ここデュッセルドルフは外国人に対して寛容だけど、性格もいい加減。(もう一度言います、30年前の、今のように難民が多くなかった時代の話です)
ベルリンに住む知人がここデュッセルドルフに来た時、「あなたがここに引っ越した理由がわかるわ。ここは外国人には住みやすいわね」。
頑固な典型的ドイツ人夫は反対に「ここの人はいい加減で嫌だ」と言っていたのです。
ギリシャレストランの経営者
私がドイツに来て3年目の、ドイツ生活が嫌になった頃のこと。当時はデュッセルドルフではなく、ドイツでも保守的な街に住んでいました。
近所にギリシャレストランがあり、ある日、帰宅するのにそのレストランの前を通ったら
「暑いねえ〜ちょっとドリンクサービスするから座っていきなよ〜」
レストラン店頭のカウンター席に私を案内してくれて、冷たいソフトドリンクを出してくれて色々おしゃべり。
その人は明るく、異邦人である私にもなんの偏見もない様子で話しかけてくれて、「ああ、なるほど〜」と思ったのです。
いかにも南国育ちのギリシャ人の彼はちょっといい加減だけど、開放的!
規則なんてどうでもよい(わけないけれど、割とルーズ)な人って、他人にあまり厳しくないのかな。
これがドイツ人だと「あれは外国人だな。アジア人だな。どんな奴なんだ?我々の生活を邪魔する奴じゃないだろうな?」と(口に出してはいわないけれど)警戒心いっぱいで外国人である私には近寄ろうをしてくれません。

もちろん、人それぞれだけど、一般的にという意味ね
規則を守ろうとする国民性と
今、多くの海外からの観光客や移民を抱えるにあたって、外国人に不満を感じている人は多いと思います。
ドイツも同じ。
外国人の何が嫌かというと、「秩序を守らない、規則を守らない、街を汚くする」ではありませんか?
日本人もドイツ人もある意味、本当によく似ていて、
- 規則を守ろうとする人が多い
- 性格的にどちらかというと暗い(ラテン系に比べると暗いですよね)
- どちらかというと怖がり(あのコロナ禍でフランスなどがマスク解禁になってもドイツは長い間マスク着用が義務でした)
- ある意味、綺麗好き(他の欧州の国〜特にラテン系〜に比べると街が本当に綺麗です)
なので、本当はドイツが住みやすいと感じる日本人は少なくないと思うのです。
ちゃらんぽらんな(!)ラテン系や思考回路が違いすぎるイラン系の国に比べると、ドイツは日本人には割と住みやすいはず。
だけど、ドイツも移民が増えすぎて、治安が悪くなり秩序が守られなくなった。これまでのきちんと機能していた国が崩れていくのに不安になる。生来不安になりやすい性格のドイツ人です。自分たちがキチンとした国をつくったのに、と、外国人を嫌いになってしまうのはある意味仕方ない。
これは日本も同じだと思う。
だから簡単に移民を受け入れたらお互いが不幸になる。不法移民が増えると一番不幸になるのは、正式に移民としてやってきてその国の法律を守り、その国のために働いている外国人なのよ。

人種差別をする程度の低い(=アホな)若者がドイツにいるのは、また別のことが原因だと思うけれど、今回はそれは省略します。

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