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日本にマジパンが苦手な人が多いのはなぜ?

ドイツってこんな国!?
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かれこれ30年以上前のこと。

今住んでいる街に引っ越してきたばかりの私に日本人の友人ができました。

早速彼女の家にお邪魔することになり、手土産代わりにちょっとしたお菓子をスーパーで買って持って行ったのです。

それはチョコレートコーティングしてあって、ジャムが中に入っていたクッキー。

私はこのクッキーの香りが好きで、美味しいと思っていたので友人のSさんのところに持って行きました。

すると…

Sさん
Sさん

ごめん、私、マジパンが嫌いなの

え?マジパンって美味しいじゃん?って、このクッキー、マジパンの香りはするけれどマジパンの味は気が付かないくらいだよね?

なんと!その時、私は知らなかったのです!!日本人にマジパンが苦手な人が多いことを!!

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美味しいマジパンがなかったのは輸入禁止だったから?

季節外れだけどクリスマス菓子にはよく使われているマジパン

今回、マジパンのことを思い出したのは、押尾愛子さんの書かれたこの本を読んでいたから。

「お菓子の国から 新装版: ドイツケーキの12か月」

この本、20年以上前に日本にいる友人がドイツまで送ってくれたもの。届いてすぐに一度読んだけれど、そのまま内容をわすれてしまって、今回、改めて読んでいる最中。

この、ユーハイムのドイツ店で働いていた著者の本に「マジパン」が登場します。

日本に輸入されているマジパンはヨーロッパのものほどおいしくない。ヨーロッパから輸入されているのに、ヨーロッパのものほどおいしくないというのは変に思えるかもしれないが、ヨーロッパで一般に使用されているマジパンは日本に輸入できないのだ

本に書いてあったことを簡単に説明すると

マジパンはスイートアーモンドとビターアーモンドの両方で出来ていて、このビターアーモンドにシアン化合物が含まれていて、これは毒性があるから日本は輸入を禁止している

のだそう。

(詳しく調べると、マジパン自体は輸入禁止ではないらしいですが、ビターアーモンドは輸入禁止のようです)

日本で売られているマジパンはスイートアーモンドのみ使って作られたマジパンだとか。

私も「日本で食べたマジパンはなんとなく子供騙しみたいな味だったなあ。日本にいた時に安物のマジパンしか食べていなかったのかな?だけど、ドイツのマジパンは美味しいよね?」と思っていたんです。その謎が解けました。

日本の友人にドイツ土産にマジパンを渡したら、マジパンが好きになった人もいます。

だけど、あれ?

ビターアーモンドは香り付けの役割をして、ビターアーモンドの入っていないマジパンはあの独特の香がないというわけよね?

あれ?でもビターアーモンドの香りってクセがあるから、これが苦手な人が多いんじゃない?

どうして日本にマジパンが苦手な人が多いのか?

好みの問題だからマジパンが好きでも嫌いでもいいんですが…

私が思うに、どうして日本にマジパンが苦手な人が多いのか?

  • ビターアーモンドを使っていないマジパンは香りがなくて少々安っぽい味だから
  • ビターアーモンドの香りが苦手だから(慣れていない)
  • 甘過ぎて、かつ脂肪分が多くて重いから
  • あまり食べる機会がないからマジパンに慣れていない

なんとなく、ビターアーモンドを使った方が香りも豊かで、でも香りだけではなくて味にもコクが出る気がするのだけど、それを使っていないマジパンしか普及していなかったから、「マジパンというものは美味しくない」というイメージが広がったのかな?

最近は日本でも美味しいマジパンが手に入りそうだし、マジパン入りのシュトレンもあるから、これから数年後には

「え?日本人ってマジパンが嫌いだったの?」

と言われるようになるかも?ですね。

こちらは私が一時帰国の際にドイツ土産として持参するマジパン。

マジパンといえばリューベックのNiedereggerです。

Niederegger Marzipan 

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