50代、遅くとも60代のうちにやっておいた方が良いと思うものの一つに
片付け
があります。
その理由を今回は5つあげます。
まだ元気な50~60代のうちに片付けをやっておいた方が良い理由
最近は断捨離が流行っているし、「終活」としてシニア世代で片付けをする人も増えたと思います。
最近、80歳の友人のお手伝いをしていて、「せめて60代のうちに片付けをしておいた方がよい」と実感しました。
そこで、今回は50~60代の心身ともに元気なうちに片付けをしておいた方が良いと思う理由を述べます。
1. 片付けは体力をつかう
若いうちはなんとなく今の体力がそのまま続くものだと思っていませんか?私はそうでした。
引越しで家中のものを段ボール箱に詰めたけれど元気だった。80代になっても同じ作業ができるだろう、とか。
ところが高齢になると明らかに体力が衰えます。片付けは体力を使うので、若いうちに少しでも片付けをしておけば、後の高齢になった時の自分が楽に。
2. 片付けは判断力を鍛えることが出来る
今回私が述べたいのはこれです。
ただいま読んでいる、井田典子さんのこの本、
「たった1か所を「眺める」ことで始まる! 人生を変える片づけ 」にも書かれていたのですが
体力がなくなるにつれ、判断力が先延ばしになる
判断力が先延ばしになり、判断するのに疲れ、判断出来ない…
判断力が先延ばしになる前に、判断力のいる作業をできるだけします。と同時に、片付けは判断力を鍛えることにもなります。
3. 高齢になって家をバリアフリーにするために
あれほどスポーツが好きで体力に自信があったHさんもあっという間に足を痛め、杖なしでは歩けなくなりました。
本人談によると、80歳になってから「あっというまに悪くなった」そう。
足腰は丈夫だから、といっても何時骨折をして歩行が不自由になるかもわかりません。
杖をついて歩いていた経験がある私からいうと、床にものがあると歩きにくい、危険です。
4. 高齢になって病気になった時
同じく、高齢になると病気にもかかりやすくなり、救急車のお世話になったり、いきなり帰宅することなく介護施設のお世話になることも十分に(残念ながら)あり得ます。
今日元気だから明日も元気という保証がないのが高齢者。
いつ家に介護の人が入ってきてもいいように、いつ倒れて帰宅出来なくなってもいいようにしておきたいですよね。
5. 残された家族のために
先日、遺品整理を行なった友人がいます。ご両親が残されたものが多すぎて本当に大変だったそう。
判断力を鍛えておきたい
50~60代で片付けをしよう、とは言いましたが、ミニマリストになる必要はないし、モノを多く所持しても良いと思うのです。
ただ、体力のあるうちに判断力の必要な作業を通じて、少しでも判断する力をつけておきたい。
先日、Hさんが病院に手術前の検査に日帰りで出かけることになったのですが、杖がないと歩けないのに大きなボストンバッグを1つ抱えて病院へ行こうとするので
「こんなに大きなカバンを下げて、大丈夫ですか?」と尋ねると
「でもこれもあれも必要かもしれないし…」とのこと。
元気で自分で重いバッグを抱えられるうちはよい、自分で車の運転ができるうちはよいけれど、歩行もままならなくなってしまっているのに、病院へ提出しなくてはならない書類がわからない。大事な書類がどれなのかわからない。
身の回りのものでも何が絶対に必要なのかわからない、優先順位をつけることが出来ないから全てのものを持って歩く。
日常でも「あれを買ってこなくては!あのドクターのところに行かなくては!」と焦っているけれど、本当は病院の予約を入れるのが一番大事なのだろうに、するべきことに優先順位がつけられない。
まずは何をしていいのか判断力がなくて、すぐに疲れてしまって「もう全て明日でいいや〜」となっている気がします。
片付けを通じて、元気なうちに「判断力」をつけておくのは大事だと実感した次第。
雑誌を眺める感覚で気軽に読めて片付けや家事のヒントになる本です。

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