本日は
先日、ドイツの空気質がとても悪というニュースについて、「うさぎのドイツとドイツ語」の方にこの記事を書きました。

大気汚染といえば、その昔、まだドイツが東西に分かれていた頃に東ドイツに出かけて経験したことを思いだしたので、今日はそのことを紹介したいと思います。
東独の工業都市に行ってきた
それは西独に留学中のこと。
クリスマス休暇に東独のライプツィヒに行きたくて、ビザをとり、数日間東ドイツに滞在した時のことです。(バッハのファンなのでライプツィヒには生きている間に一度は行きたかった)
ちなみに東西ドイツ統一後に一度ライプツィヒに行った時のことをこちらに書いています。

ライプツィヒまで行ったので、ヘンデルの故郷ハレにも行きました。
そのハレは当時、東独の工業都市だったのです。
いつも霧が深いのかと思った
当時は西ドイツでもまだ車の排気ガスの規制が緩くて、車道に出ると排気ガスの匂いがぷんぷんしていました。
そんな時代に東独に出かけると、毎日のように外の空気は透明度が低くて白っぽいのです。ちなみに雪は降っていませんでした。(数日間いたけれど、全く雪には降られなかった)
特に夜になると街灯の光に反射して何やら空気の埃が見える…
それでも「なんだか霧の日が多いなあ」と思うだけで、呑気に街を散策していました。
が…
工業都市Halleに滞在して
ライプツィヒに滞在していた間はまだ良かった。
その後、ハレ市に日帰りで行った時のこと。案内してくれたドイツ人が「ここは空気が汚いから」と何度も言っていたのですが、さほど気にしていなかったのです。
それまでも東ベルリンに行った時も霧がかっていたし、排気ガスの匂いが酷かったし。東独の匂いに慣れてしまったのか。
ヘンデルハウスを訪問して、都会にしかない紅茶を買って、それからハレの街を後にしました。
さて、翌日。
ふと自分の爪を見ると…
爪の間が真っ黒!

ネイルはしていなかったけれど(誰もしていなかった時代)爪は旅行中で少々伸びていたんです。
で、その爪と指の間が真っ黒!

びっくり!
自分が手を十分に洗わなかったのかと疑ったわ。
めちゃくちゃ恥ずかしくなった!
年頃の女の子の爪が〜真っ黒になってしまったなんて!ショック!
と思っていたら、ハレに住んでいたことがある知人が「ハレの空気はとても汚いよ。工場から煤煙がたくさん出ているから。なんといってもここは技術後進国だから工場の設備もひどいものなのよ」
私の爪がたった数時間のハレ滞在の後に真っ黒になったのは、工場から出ていたススや煙が原因だったのか!
それにしても酷いなあ。当時この街に住んでいたら肺の病気になっていたかも。

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