今年3月の一時帰国では、生まれて初めてお伊勢参りをしてきました。
外宮、内宮と参拝して、おはらい町でいろいろ食べて、心残りはない。名古屋までの帰りの特急に間に合うように伊勢市駅まで行かなくては!
この時、実は「できれば乗りたい」と思っていたバスがあったんです。
それが「神都ライナー」。これ、連節バスなのです。
日本でも連節バスが走っているんだ!
連節バスというのはこれ。
バスが2台(2両)、電車のように蛇腹で連結されているような形のバスです。

ドイツではあちこちの街で見かけます。
40年近く前、私が初めてドイツで乗った路線バスが連節バスで、これを見た時はびっくり。
この形のバスの名称が「連節バス」というのは、息子が3歳の時に頻繁に「読んで〜!」とおねだりされた乗り物の本に出てきたので知っているのですよ。男の子の母親だと乗り物に詳しくなれる。
その本の連節バスの解説では「日本では空港以外では使われていない」と書いてあったのです。
確かに空港で遠くに停まっている飛行機に乗る時、タラップまで連れて行ってくれるバスには連節バスがあったなあ〜だけど日本の公道を連節バスが走るのは、道が狭くて大変すぎるからダメなんだろうねえ。
そう思っていたんです。
が!最近は日本のあちこちで連接バスがお目にかかれるとか。びっくり!
伊勢の内宮前でバスを待っていたら
伊勢に行くことに決めた時、心配性の私は「どうやって内宮から伊勢市駅まで戻れば良いのだろう?バスは何番なのだろう?」とせっせと調べました。
すると、「神都ライナー」という伊勢市駅~外宮前~内宮前を結ぶ外宮内宮線にて「特急」として運行しているバスがあるという。それが連節バスだと。

「え?日本でも連節バスが走っているの〜?」(それまで知らなかった)
ただ、内宮前から伊勢市駅まで乗るのに、バスを待っている人の長い行列があるし、バスが来ると並んでいる人から順番に来たバスに乗ることになる。
つまり…希望のバスに乗れるかどうかってわからないのです。
そこで、神都ライナーが内宮前に来る時間を調べ、その時間より余裕を持ってバス停へ。
目の前に駅に行くバスが1台来たけれど、乗らずに待つ。せっかくここまで来たのだ、連節バスに乗りたい!
バス停で案内をしている人に「次、神都ライナーが来ますか?」と尋ね、「それに乗りたいんです」というと
「ではここで待っていてくださいね」
これは…確実に「神都ライナー」に乗れそうだよ!
と、待っていたら、来ました!

ワンマンで連接バスは大変かも(乗客が)

神宮の森や神聖さ、五十鈴川の流れを現したという車体デザイン。私好みの色で気に入りました。
車内は、他の路線バスもそうだけど、前の方は「優先席」が多くて一般の人が堂々と座れそうな席が後部ばかりなのがちょっと不便。
というのは、伊勢市の路線バスはどの路線もなのだろうと思うのだけど、この神都ライナーも乗降したバス停によって運賃が違う。
だから運賃は下車する時に払う。(ICカードの場合の記録もあるし)
すると、連接バスで車体が長いのに、下車する人は全員、前の運転手さんのいるドアから降りることになる。
問題は、バスの後ろの方に乗っていたら、下車の時に車内をバス2台分も前まで歩いて行かないとならないということです。
これ、ちょっと不便だな〜バスに人がたくさん乗っていると大変だな〜と思うのだけど、どうなのかな?

ちなみに、
ドイツでは乗車する時に前方のドアから乗り、チケットを買うか見せるので
下車する時はどのドアから降りてもOK。
(無賃乗車をされやすいというデメリットがあるけど)
広島の路面電車には「連節タイプ」(2両編成の路面電車・宮島行き)があるけれど、その路線はワンマンではなくて車掌が乗っているので、後方のドアからも下車できるのよね。(後方から降りる客は車掌がチェックする)
でもこれだと人件費節約、人手不足解消にはならない…よね。

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