学生の頃、大学近くのパン屋さんの店頭に、サンドイッチを作った時の切り落としたパンの耳や食パン(焼き上がった1本は3斤分で、パン屋さんでスライスして袋詰めにされて売られていた)の両端の耳の部分が詰められたものが売られていました。
大量に入っていて一袋30円だったので、それを見つけると喜んで買っていた私です。
「食パンの耳なんて、まあ貧乏くさい〜!」と言いたい方は言ってください。
節約中の私には超がつくくらいのご馳走。しかも、そのパンの耳、中には高級食パンの耳も入っていて
「さすが!高い食パンは耳も美味しいなあ」と感動していたのです。
パンの耳の思い出
なぜ急にパンの耳の話をしているかというと、SNSでパンの耳の投稿を見かけて昔のことを思い出したからにすぎないのですが。
さて、パンの耳。
私が子供の頃、母が週末に時々たまごサンドを作ってくれていました。その時にパンの耳は切りおとして集めておいて、油で揚げて砂糖をかけておやつにしてくれていたのです。
今なら「パンの耳のラスク」とか、ちょっとオシャレな名前がありますが、当時はラスクという言葉は誰も知らなくて、母は「パンの耳のかりんとう」と呼んでいました。
おしゃれでもなんでもなくて、節約のためにパンの耳も利用していた、というのが事実。
ある日、ちょうどそのパンの耳を使ったおやつが我が家にあった日に、同級生のお友達が初めて我が家に遊びにきたのです。
そのお友達、町ではまあ裕福な家庭で、周りとはちょっと違う大きな家に住んでいたのです。
急な訪問で、他のお菓子もなかったので、母はその友達にも「パンの耳のかりんとう」を出しました。
翌日、その子のお母さんから母に電話があり、「うちの子があのお菓子がとても美味しかった、と感動していました!」と丁寧にお礼を言われたそうなのです。
母は「残り物の食パンの耳を使ったお菓子だったのにね。ちょっと申し訳ないと思っていたけれど、珍しかったのかな?」と私に言ったのを今でも覚えています。
ドイツのサンドイッチ
私がドイツに来たばかりの35年前には、ドイツには日本人がいう「サンドイッチ」は存在していませんでした。
パンは大抵オープンサンドのようにパンの上にハムかチーズをのせて食べる。それだけ。
これを持ち歩く時はパンにハムをのせて、さらにパンをのせる、いわゆるサンドイッチにします。

ところが、さすがのドイツも食のインターナショナル化が進み、20年前頃から食パンを使ったサンドイッチがスーパーなどでお目見え。

こんなパックに2個のサンドイッチが入ったものです。
真っ白のパンは少なくて、全粒粉を使ったパンのサンドイッチが多いです。
色々保存料が使われているらしく、結構日持ちします。
で、サンドイッチと言っても、パンの耳はついたままです。

上のパックのサンドイッチの中身はこれ↑
これにはサラミ、エダムチーズ、きゅうりのピクルスがはさんでありました。
日本でも耳のついたままのサンドイッチを見かけることがありますが、ドイツ人は硬いところが好きだから耳がついていた方が嬉しいかも。
今までサンドイッチで耳がカットされているものは、ここドイツで見たことはありません。と言っても、こちらの食パンはパサパサしているので、私は「アメリカンタイプの食パンのサンドイッチ」をドイツでは滅多に買わないのですが。
サンドイッチにする時には食パンの耳をカットしないということは、もし、サンドイッチ文化が広まっても、ドイツでは「食パンの耳の袋詰め」はない、ということですねえ。
ちょっと残念かも?「あの柔らかい食パンは苦手」なドイツ人でも食パンの耳だけなら喜んで食べそうだから。
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