財政難に陥っているドイツです。財政難に陥っているドイツのNRW州です。
財政難に陥っている原因は、ここでは申しません。興味のある方はご自身で調べてください。(ったって、メディアをあたって正しいデータが出てくるかは保証できないけれど)
財政難に陥って、まずは予算をカットされるのは「生きていくのに絶対に必要とはいえない分野」ですよね。
国や州だとインフラの方が大事なので、芸術などは予算カットされますよね。
現在、州の援助が少なくなってしまい経営困難になっているところがあるのです。
それが音楽学校(Musikschule)と呼ばれる公立の音楽教室。(音楽学校と書くと音楽の専門学校のように思われるかも、なので、音楽教室と書きます)
理想は素晴らしいと思う音楽教室
実は私は大学の卒業論文でドイツの音楽学校ムジークシューレについて書きました。何を書いたかはもう忘れてしまったけれど。
私がここでいう「音楽教室」というのは公立のドイツの音楽教室です。
この音楽教室の理念は素晴らしいのですよ。ここでAIに聞いた「ドイツの音楽教室の理念」を紹介すると
ドイツの公立音楽教室(Musikschule)の理念は、「音楽へのアクセスを広く提供し、市民の音楽的才能を育成し、文化的な包摂と社会参加を促すこと」にあり、義務教育ではカバーしきれない専門的な音楽教育を、地域住民(特に子供たち)に手頃な価格(場合によっては無料で)で提供し、多様な人々が音楽を通じて交流する場を作ることを目指しています。これは、音楽が単なる娯楽ではなく、個人の成長と社会の統合に不可欠な要素であるというドイツの音楽教育観に基づいています。
ね、理念だけは立派でしょ?
だけど、人間ってそれほど賢くないのよ。
音楽が盛ん??
よく日本の友人に「ドイツは音楽が盛んでしょ」と言われるのですが、いや、全く盛んじゃない!
大体学校で音楽の授業がほとんどないのもあって、人々の音楽の常識が日本人には考えられないくらい低い!
家庭で楽器を演奏する?ない。それはない。クリスマスだって旅行に出かけるのが忙しくて、家庭でアンサンブルって…ない!(例外はもちろんある)
節約するためにこうするなら、いっそ公立の音楽教室はない方がいいかも
音楽教室が市の財政難の煽りを受けて、予算不足になっているのは今に始まったことではありません。
もう30年近く前のことだけど、音楽教室で働くチェリストの友人が「音楽教室の経営が酷くなったからあそこで働くのをやめようと思う」というので、どうなったのか尋ねたら

これまで個人レッスンだったのに、これからはグループレッスンだけにするっていうんだよ。
楽器のレッスンでグループは無理!もうレッスンの質の責任が取れない。
生徒から徴収するレッスン代を据え置きにして、でもレッスンは1度に2人以上にすると音楽教室の収入は増えます(または負担が減ります)。
でもこれはまだいい方。
いくら「手頃な価格で音楽の授業を提供する」とはいえ
音楽教室からレンタルできる楽器(管楽器や弦楽器)がとても酷い安物ということが多いらしいのです。
私もその音楽教室からのレンタル楽器を見た事があるけれど、酷い。すぐに壊れるし、音が出ない!
こんな、低質なレッスンをするぐらいなら(悪いのは先生ではなく、音楽教室の経営方針)レッスンをするのをやめた方がいいかも、と思ってしまう。
低価格でもピアノのレッスンを受けることができると、私のようなプライベートで教える人はレッスン代を高く設定しにくいし(ライバルが安いから)
練習に使う楽器が酷いから音が出なくて、音楽をするのは楽しくないと思われるだろうし
生徒は「ピアノのレッスンを受けられること」に何のありがたみ(親や周囲の人の)も感じていなくて、全く練習して来ないし
親も「この値段なら」と子供のレッスンに対するフォローがない。
(もちろん例外的な素晴らしい家庭もある)
市が財政難なのに、市の援助でピアノのレッスンを受けて、それに対してなんのありがたみも感じず、練習しないレベルの生徒を増やすくらいなら、いっそ
「ピアノのレッスンを受ける事が出来るのは一部のお金持ちだけ」な世界に戻す方がマシかも…とまで思ってしまいます。
(それくらい、生徒のレベルも酷い)

話は変わるけれど、
とある私立の「音楽学校(音楽教室)」では
生徒からのレッスン代は高額なのに、クラリネットの専門家にフルートのレッスンまでさせているような有様よ。
私の知人クラリネット奏者はフルートが全く吹けないのに、経営者からフルートも教えろ!と命令を受けたのですって。
それもフルート初心者へのレッスンよ。吹き方を教えるのよ。そんなのアリ?
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コメント
ドイツ語圏は高名な音楽家を数多輩出しているにも関わらず、そんな状況なんですか?昔行ったウイーンはどうなのだろう?
能古太郎さん、
稀に優秀な人が出る、という感じでこれまで高明な音楽家が誕生したような感じがします。ウィーンの現状はよくはわかりませんが、平均的なレベルの人だと日本では考えられないくらいレベルが低いと思います。熱心さはあまりなさそうなので。