こんにちは、ドイツでドイツ人とともに生活しながら30年ほど主婦業をしているshirousagi(しろうさぎ)です。
先日、ドイツ人の家庭の食卓に大きく切られた野菜があったことで思い出して、こんな記事を書きました。
ドイツで主婦業をしているメリットの1つにして最大なことは
「食事の支度を簡単に済ますことができる」です。
手を抜いても、誰も苦情を言いません。そもそも日本人の目でみて「手を抜いているなあ」では、ドイツ人にとっては手抜きでもなんでもない!(はず)
実は先日、料理研究家でYouTuberとして有名なコウケンテツさんの書かれたこの本を読みました。
この本で、コウケンテツさんは
日本の家庭料理はハイスペック
と、書いています。
そうだそうだ、と、私がうなずいたのはいうまでもありません。
というわけで、今回はドイツの家庭料理がいかに手抜きか!を紹介します。
ドイツの家庭料理はとてもシンプル
これから紹介するのはドイツの一般家庭の食生活ですが、最近は変化に富んできました。必ずしも紹介するような「貧しい食生活」(と日本人は思うであろう)をしている家庭ばかりではありませんが、一応、伝統的なドイツの食卓を紹介します。
1日3食だけど料理するのはランチだけ
ドイツ人だって、日本人と同じく、1日3食が基本ですが、「料理する」のは昼食だけです。
ドイツの伝統的な毎日の食事はこれ。
- 朝食=パンにバター、ジャム、か、シリアル(ミューズリー)
- 昼食=暖かい食事
- 夕食=パンにハムやチーズ
これだと朝食と夕食は料理する必要がありません。
料理する必要がないということは、献立を考える必要もないのです!これ、楽!
私がまだドイツに来たばかりの時、勉強も兼ねてドイツの主婦向けの雑誌を買ったら、「2週間の献立レシピ付き」というページがあって、たった4ページ(だったかな?)
「へ〜〜これだけのページで14日分の献立をレシピとともに紹介してくれるの?」とびっくりしたのです。
が、書いてあったのは
14日分のランチのみ。ランチのみ。
そりゃ、そうだわ。朝食も夕食も固定されているんだから、何を食卓に出すか、考えるのは
ランチだけ!昼食だけ!1日1食分だけ!
大皿料理で食卓には鍋ごと出す
その1日のうちで唯一の「料理された食事」を食べる昼食でも、
料理したものは鍋ごと、フライパンごとテーブルにのせます。
なので、鍋敷は必需!(私も4枚持ってます)
お客さんが来ている時はボールや大皿に移し替えたりするけどね。
各自のプレートに、各自で好きなだけ、メインディッシュや付け合わせのパスタとか芋とかライスとかをとります。
楽、実に楽!使う食器は各自が使うプレート1枚ずつとカトラリーだけです。
それを洗うのも、多くの家庭では食洗機(食洗機が30年以上前から普及している)。
お弁当は詰めるだけ
お弁当を持っていく場合は
- ハムかチーズだけ挟んだサンドイッチ
- 丸ごとりんご
- 丸ごとバナナ
- にんじん
といったものをボックスに入れて持っていく、それだけ。
遠方から友人が我が家を訪問してくれた時、駅に見送りにいく時に、「これ、列車の中で食べてね」と食事を差し上げることが多いのですが、中身は
- サンドイッチ(チーズかハム)をアルミ箔やパン用の紙で包む
- りんご
- バナナ
です。これらが長旅のランチ!
こんな食生活でも元気に過ごせるので、コウケンテツさんがおっしゃるように(本に書いてある)
疲れたら、たまにはドイツ風食事にして、料理から解放されてくださいね!
「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」
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YouTubeでの話し方通りにとてもわかりやすく親しみの持てる文章で書かれていて、さっと読めてしまいました。
いくつか簡単に作ることができるレシピも載っています。
この本、家庭で料理を作る主婦とか主夫とかの皆様にも読んでいただきたいですが、
料理を作ってもらうのを当たり前だと思っている人にこの本をすすめよう!
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