今日の夕食はスーパーでこれが半額になっていたのでじゃがいもを茹でました。

半額になっていたのはニシン酢漬けのクリーム和え。
今回手に入れたのはクリームにディルが入ったもの。入っていない方が好きだけど、半額の魅力には勝てずディル入りを購入。
このニシンの酢漬けのクリーム和えは皮ごと茹でたじゃがいもにつけて食べると美味しい!
私の大好物でございます。

酸っぱくてクリーミーなニシンとクリームが
甘くてホクホクなジャガイモによく合うの!
この料理をつくるたびに(これは日本人の感覚だと作るとは言えないかも)思い出すことがあります。
私はドイツのマナーをドイツに来たばかりの頃にお世話になったドイツ人の家庭のお母さんに習ったのです。
そのお母さんにしっかりと叩き込まれたマナーの1つ、それは

丸ごと皮ごと茹でたじゃがいもをナイフで切ってはダメ!
周りのドイツ人はナイフを使っているのだが
そのドイツ人家庭に同居させてもらったのはたったの半年。なのですが、古き良きドイツの時代の本当に「ドイツ人らしいドイツ人」で、その当時はまだ30代だった彼女が20代の私にしっかりとドイツのマナーを教えてくれました。
その中の一つが「丸ごと茹でたじゃがいも(Pellkartoffeln)を食卓でナイフを使って切ってはダメ!」ということ。
その教えをしっかり守り、息子にも「じゃがいもはナイフで切ってはダメよ。フォークで切らなきゃ!」と教えました。
が!
夫はナイフでじゃがいもを切っている。夫だけではない、夫の家族もじゃがいもはナイフで切っている。
「ジャガイモってナイフで切ってはいけないのではないの?」と尋ねると

そんなの聞いたことはない
え?そうなんだ。
じゃがいもはナイフで切ってはいけないと習ったけれど本当?どうしてじゃがいもをナイフで切ってはいけないと言うのかしら?
なぜ Pellkartoffeln(皮付きゆでじゃがいも)をナイフで切ってはいけなかったのか
30年以上も理由を考えずに「丸ごと茹でたじゃがいもをナイフで切ってはいけないんだ!」としっかりとフォークを使ってきた私よ。
夫は知らなかったと言うけれど、どうやら「ナイフを使ってはいけない」と言われてきたのは本当らしい。
なんだけど、だったらどうして?調べてみたら…
① 「良いじゃがいもかどうか」を示すため
昔のドイツでは、
質の良いじゃがいもは、フォークだけで自然に割れる
と考えられていました。
- ナイフが必要 → 固い・水っぽい・出来が悪い
- フォークで割れる → ほくほくで上質
つまり、ナイフを使うこと自体が「この料理は出来が悪い」と示す無言の批評になってしまったのです。
② 農民文化・素朴さの象徴だった
Pellkartoffelnはもともと庶民・農民の主食でした。
- ナイフで切る=肉料理の作法
- じゃがいもは「パンのような存在」
という感覚があり、
わざわざナイフを使うのは気取っている/無作法と見なされることがありました。
③ ナイフは「攻撃性・批判」を連想させた
ヨーロッパの古いマナーでは、
- ナイフを強く使う
- 食材を切り刻む
ことは、
料理人やもてなしへの敬意を欠く行為と解釈されることがありました。
特に、切る必要のないものを切るのはNGだったのです。

調べたところでは特に①の「このじゃがいもは良い」と示すためという意見が多かったわ
まるでお箸で切れるお肉みたい

ナイフを使わない理由がわかったところで
本日の夕食は「Pellkartoffeln mit Dill Sahne Heringsfilets」ジャガイモとニシンのディルクリーム和え」です。
単純な料理だけど、名前の付け方が人によって違う。(じゃがいもが先だったりニシンが先だったり)
30年以上の癖は治らないので、じゃがいもはフォークで潰しました(いや、潰したというより、フォークを横にしてじゃがいもを切った)
現代のドイツではマナーより実用的なことを尊重しているのか、じゃがいもをナイフで切る人が多いとか。
今回のじゃがいもは安かったのに甘くて美味しかったです!!

最近のドイツではじゃがいもをナイフで切ってもOKだそう。
ナイフは使わない、と言われたことを知らない人も多いのですって。
(夫みたいに)
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