「先日は迷惑かけたから・・」と知人のFさんに有名なメーカーのカトラリーセットをいただきまました。

Fさん、兄弟の1人が食器やキッチン用品のお店を経営していると伺っていたのですが
どうやらそのFさんが、お兄さんが経営するお店で頂いてきたものらしいのです。
・・なぜって?
頂いたカトラリーセット、通常6本づつ入っているのですが、ケースには5本づつしかない。
おそらく店の展示品かなにかで1セット、1本づつは使ってしまったのでしょう。
1本づつ足りないから売り物にならない、けれど捨てるにはもったいないし、ちょっとお詫びの品に出来るから、と言う訳かな?
まあ、Fさんが私にお詫び、と言っても私はそれほど迷惑を被った訳ではないので、お店の不要品でも構わないのです。 お詫びしたいという気持ちはありがたく受け取りました。
それはさておき、
このカトラリーセット、珍しく、というほど珍しい訳ではないのですが、デザートフォークも入っていました。
一般的なカトラリーセットの内容
ドイツで普通に売られている一般的なカトラリーのセットは
- スプーン
- フォーク
- ナイフ
- ティースプーン
- デザートフォーク
がそれぞれ6本づつ、または12本づつです。
このうち、デザートフォークはない場合もあります。
今回、頂いたセットにはデザートフォーク(Kuchengabel、ケーキ用のフォーク)も付いていたのですが、そのフォークの形はちょっとモダンです。
伝統的なデザートフォークの形
我が家で25年以上前から使っているデザートフォークです。

さらに伝統的(?)といえる、典型的な形のデザートフォークはこんな形(我が家にないのでWikiから拝借)

三又で 3本のうち一番左側が他の2本より少し太いのです。
しかも、左側のさらに外側が少し欠けています。
こういうフォークが カフェでケーキを食べる時によく出てきます。

日本からドイツに観光で来た人が話題にする事があるらしい、ケーキに突き刺さって出てくるフォーク・・・(どのカフェでもこのように出てくるという訳ではありません・・念の為)
普通の大きな食事用のフォークは四つ又です。 どうしてケーキ用のフォークは三又なのかというと
デザートフォークの形〜3本で左側先端が欠けている訳
1950年代までは フォークなどのカラトリーは銅や銀といった 柔らかい金属で出来ていました。
大きなフォークはともかく、ケーキ用のフォークは小さいので 四つ又(4本)にすると1本、1本が細くなり、壊れやすくなるので 三又にしたのだそうです。
また、左側の一本が太く、さらに欠けているのは、ケーキを食べる時はナイフを使わず、フォークだけなので 硬いケーキでもフォークで突き刺す事が出来るように先を尖らせていたのだそうですよ。
50年代からカラトリーにはステンレスが使われるようになり、ステンレスは丈夫なので三又でなくて四つ又のフォークでよくなり、さらにそれぞれが細くても曲がったり折れたりする事がないので、左側に欠けた部分を作らなくてもよくなったのですね。
実際、我が家のケーキ用フォークはステンレス製、25年以上使っていますが、あれほどケーキ大好き!でよく使っているフォークなのに、全く形が崩れていません!!
最近よく見かけるデザートフォーク
という訳で、今回いただいたカラトリーセットのデザートフォークは四つ又です。

食事用のフォークをそのまま小さくした、デザートフォーク。
長年、ドイツで沢山ケーキを食べてきたshirousagiには、ケーキには三又の形のフォークがいいな〜〜四つ又だと食事用のフォークしかなかったからそれを使っている、という感じがしないでもないのですが。
なんて保守的な事を言っていると、年寄り扱いされるかしらね??
ところで銀のカトラリー。
ドイツの家庭先祖代々ここに住んでいる、なんてお家や、おばあちゃんの遺品を受け継いでいる、とかいうお家ではよく見かけます。
日曜日にコーヒータイムにおよばれして伺うと、たまにアンティークな形の銀のカトラリーを出してくれる家もありました。そして、マイセンやローゼンタールの食器が出てくる家庭もありました。(今は少なくなったと思いますが)
銀って、すぐに酸化して黒くなるから、お手入れ大変だろうな〜〜
マイセンなんか壊してしまったらどうしよう・・と思いながら、古き良きドイツを味わいましたよ。



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