(趣味で)鶏を飼っている方から
「これ、ビオの卵だから。美味しいわよ!」と
鶏の卵をいただきました。
![](https://blog.shirousagi17.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0004.jpg)
早速 朝食にゆで卵にして食べましたよ。
黄身が濃厚な味で美味しかったです。 鶏さん、ありがとう!
「ビオの卵って、どういうことなの?」
と聞いてみると
できるだけ自然に 鶏は放し飼いで 餌も自然なものをやっている、とか。
「鶏が病気になったら?」
「それは・・しかたないよ。 治療より次の鶏を仕入れてきた方が安い・・」
それが・・現実というものかな。
養鶏の種類
鶏の卵、といえば・・
スーパーなどで売られている卵は
その卵を生んだ鶏がどのように飼われているのか 表示義務があります。
バタリーケージ(Legebatterien)なのか
平飼い(Bodenhaltung)か
放し飼い(Freilandhaltung)なのか。
![](https://blog.shirousagi17.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0111.jpg)
バタリーケージ
一番安いのはもちろんバタリーケージの卵です。
これだと、しかし、鶏は止まり木のない、狭いケージに詰められたまま。
このバタリーケージでの養鶏は EUでは2012年から禁止されています。
ドイツではその2年前の2010年に姿を消しました。
平飼い(Bodenhaltung)
平飼いの鶏は 狭いですが 止まり木もある鶏小屋で飼われます。平飼い、とはいえ、鶏小屋は最高4階建にできます。(狭い土地でもたくさんの鶏を飼う事ができます。)鶏は自由に鶏小屋の中を移動できます。 が、戸外へは出す必要はありません。
ある程度は鶏らしく生きる事ができて、かつ 経費もそれほどかからないので 割と安く卵を提供できるようです。
放し飼い (Freilandhaltung)
もっと鶏に優しいのは放し飼いの鶏です。
日中は鶏小屋から出て自由に動き回る事ができるようでないといけません。
ビオ(Ökologische Erzeugung)
この放し飼いの養鶏には さらにBio(ビオ)とか あるいはÖko(エコ)と呼ばれる飼い方があります。
こちらは 放し飼い、だけではなくて、餌は自然なもの(工場で出た「ゴミ」などを与えない!)鶏が病気になっても科学的な薬は与えず、自然なもののみで治療をします。
卵の表示内容
売り物の卵には (上述のように)それを産んだ鶏がどのように飼われているか 表示義務があります。 これは 卵のはいっているパックだけではなくて 卵自体にも記されています。
![](https://blog.shirousagi17.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0006.jpg)
写真の例だと 2-DE-0351014 です。
最初の数字が どのように飼われている鶏の卵か、を表します。
- 0= Ökologische Erzeugung („Bio-Eier“) (放し飼いでビオ)
- 1= Freilandhaltung („Freilandeier“)(放し飼い)
- 2= Bodenhaltung (平飼い)
- 3= Käfighaltung (バタリーケージは今は禁止なのですが Kleingruppenhaltung, 小集団での飼育、という飼い方があります。 実際はケージで飼われます)
さらに どの国の養鶏場の卵か 書かれています。
- DE=ドイツ
- AT=オーストリア
- NL=オランダ
など・・・
写真の卵だと2なので 平飼い、DEと書いてあるので ドイツ、
そう、ドイツの平飼いで飼われている鶏の卵です。
さらに、卵には賞味期限も
![](https://blog.shirousagi17.com/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0007.jpg)
MHD=Mindesthaltbarkeitsdatum 賞味期限
10-06 とあるので 6月10日まで ですね。
卵を買うと このように表示してあるので どんな卵を食べているのか わかって安心ですが、
卵を使った製品、例えば、パスタで卵を使ったものなど、その製品に使われている卵はケージで育てられた鶏のものかもしれません。
そこで、 卵をつかった製品にも どんな卵を使ったのか、平飼いの鶏のものか、放し飼いの鶏のものか、表示を義務化しよう、という動きがあるのだそうですよ。
やはり ストレスなして 鶏らしく生きている鶏が産んだ卵を食べたいですよね。
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