こんにちは、ドイツに住んで早くも30年になるshirousagiです。
私がドイツに来たばかりの頃は、買い物をしたらポイントがついて、そのポイントをためて物をもらう、とか商品券になる、と言ったサービスはドイツではほとんどなかった気がします。
全くなかったわけではないのですが、日本ほどはなかったと記憶しています。その頃の私は日本でポイントカードなどのサービスのあるお店では必ずポイントカードを作ってもらっていました。
そんな、特に割引や景品のなかったドイツのお店でも、最近はあらゆるお店でポイントカードを見るようになりました。
有名なお店が多く加入しているポイントサービス会社のもの(PayBackとか)から、お店独自のものまで。
小さなレストランやカフェやショップのポイントカードだとスマホのアプリはなく、紙のカードに利用した際にスタンプを押してもらう、といったポイントカードである場合が多いのです。
という事はお店1つにカード1枚!(チェーン店はまとめて1枚だけど)
それほど買い物や外食をしない私でもあっという間にいろいろなお店のポイントカードがたまりました。お財布には現金やクレジットカードなどに混じって多くのポイントカードが!それを邪魔だとは思っていなかったのです。
が、お店に行くたびに、
「えっと、このお店のポイントカードは・・どれだったっけ?」と財布の中を探し、
お店に入る前には「ポイントカード、忘れていないかな?」と確認するように。
たまに、レジのところで違うお店のポイントカードを差し出したことも!(汗・・・)
徐々にその手間が
非常に煩わしい!
と思うように!
私も主婦でもあるので買い物の時に現金を、紙幣でも小銭でもすぐにとりだせるように長財布を使っています。
ですが、それがだんたん辛くなってきました。「なぜ、毎日こんなに大きな財布を持ち歩かなければならないのだろう?」
きっかけは実はこのコロナ禍です。多くのお店で、「感染症予防にできるだけ現金は控えて、銀行のキャッシュカードやクレジットカードで支払いをしてください」と。
あの、クレカで支払いが普及していない(ヨーロッパの他の国に比べて)現金至上主義のドイツ(とは私が勝手に言っているけど)ですら、カード払いが大普及したのです!
余談ですが、スーパーのレジで、年配の買い物客がキャッシュカードで支払うのが初めてらしく、店員に手取り足取り(?)教えてもらって「ここで暗証番号を入れてくださいね」「暗証番号って何?」といったやりとりを最近何度か見かけました。まさか、キャッシュカードでお買い物をするようになるとは思わなかったのでしょうね・・・ご年配の方・・・
スーパーでの少額の買い物でもキャッシュカードを使っていたら、財布の中の現金の存在が重く、そして、クレカやキャッシュカードを取り出すのにポイントカードまで入っているのが鬱陶しい!カードを探す時間が無駄!
「お財布も軽く、小さくしたい!!」
と、大声を上げている最中です。(まだ長財布を使っていますけどね)
そのポイントカードですが、本当によく行くお店のものを除いて後は処分しました。持っているだけで場所をとるし、お買い物などの前にポイントカードの存在を確認するのも煩わしい。
その割にはお得にならない、と思いませんか?
ポイントカードがあると、他のお店ではなくて、そのカードのお店で買い物をしようと思い、別のお店が近くてもわざわざポイントを集めているお店を利用したくなってしまいます。
ポイントカードを忘れて外出でもすれば「しまった!」と後悔たらたら。
カードのわずかな割引に自分の行動を支配されてしまうなんて・・・それがお店の狙いですが、それにハマってしまっているのも悲しいことです。
本当によく使って、たとえポイントカードがなくても行くだろう、というお店のものだけキープしてポイントをため続けています。
ポイントカードを整理して手放していたその日、ふと、あるデパートの「お得意様、関係者様優遇券」をもらっていた頃の事を思い出しました。
知人があるデパートの関係者だったので、その優待券をもらっていたのです。優待券で「衣類10%オフ」とかそんな感じで毎回少し割引される商品が違っていました。
優待券をもらうと嬉しくて、有効期限内に必ずそのお店にでかけ、お買い物をしていたのです。
その優待券を使って何かを安く購入しないと損!
と言わんばかりに。
何も買わないのがもっとお得なのにね。。。
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