こんにちは、先週は1週間気温が氷点下だったというのに、今週は最高気温が10度を超えるというドイツに住むshirousagiです。
私はピアノを教えているのですが、縁あって、ドイツ人家庭への出張レッスンをかれこれ20年ほどしています。
これまで多くの家庭を訪問しましたが、大抵の家庭はドイツ人で(ドイツに住む外国人ではなくて)交通費を払ってまで子供にピアノを習わせたい、という中流以上の家庭です。
どの家庭も、家は広々として清潔で、お父さんの仕事関係でホームパーティーも多いらしく、いつ伺っても実に綺麗にしてあります。(まあ、掃除は掃除婦がしていますが)
そう、いかにも「ドイツの家」という感じです。
ドイツの家というと、家の外見もですが、家の中もキチンと整理整頓がなされていて、実に綺麗、というイメージがありませんか?
最近はドイツに住む外国人が多くなったので、いかにもドイツの家、というのは少なくなったような気がします。
ドイツ人にしても、徐々に伝統的な綺麗好きなドイツ人は少なくなった気がします。
が、まだまだ綺麗好きな人の多い国のようで、特にホームパーティーを開こうか、という家庭は、いつ伺っても、家の中はさっぱりと片付いています。
今日は、そんな綺麗好きな人の住む家庭を何軒も見てきた私が、自分も取り入れていることを紹介します。
床に直接ものを置かない
日本のように、徹底して家の中では靴を履かない、という場合、また和室だと畳の直接バッグなど置くと思います。
が、私のドイツ人の知人は、家の中ではルームシューズを履いているとはいえ、床に直接バッグなど置くことを(とても)嫌います。
とはいえ・・・学校から帰宅して、ランドセルを玄関の床に投げ出す子供は多いのですよね。そして、母親に叱られるのです。どこの国でも同じかと。
物は出しっぱなしにしない
特にリビングルームでは使ったものを出しっぱなしにせず、扉のある棚に収納できるようにしています。
なので、見た目はいつもさっぱり!
ですが、これ、欠点があるのですよ。
ピアノのレッスンに伺うと、ピアノの楽譜がピアノにのっていなくて、近くにある本棚の扉の中!という家庭が結構あるのです。
ひどいと楽譜は、ピアノのあるリビングではなくて、別室!
いくらリビングルームには物を出しっぱなしにしない、とはいえ、楽譜を納めてしまうと、ピアノの練習をする時にわざわざ戸棚から楽譜を取り出さなくてはなりませんよね。
そのワンアクションが練習を遠ざける・・・のですよね。
練習しやすくするために、家庭によってはピアノが子供部屋や子供の遊び部屋にあることもあります。これだと楽譜は出しっぱなしでも良いようです。
家の中は統一感あるデコレーションをする
料理は上手でなくても家の飾りつけは趣味が良い人が多くて、大抵の家庭のデコレーションは家の前の花壇から、玄関の置物、リビングルームのテーブルの上の花瓶まで、実にセンス良く飾っています。
しかも、統一感があって、飾り物の数も多すぎず、少なすぎず。
配色にもこだわっているのがわかります。使う色も2〜3色くらいで、ごちゃごちゃ感がありません。
なので、ドイツ人に日本からのお土産に置物をプレゼントしても、実は邪魔だ、と思われることが多いようです。
一度、日本企業に勤めるドイツ人から「日本からの出張者にこれをもらったけれど、家のテイストに合わないから差し上げるわ!」と置物をもらったことがあります。
ボトルに入って売っているソープの色まで選んで購入
少々細かいことですが・・・
他人の家にお邪魔すると、来客用のトイレを使わせてもらうこともありますよね。
ピアノのレッスンで伺う家では家中を見て回ることはありませんが、トイレは使用させてもらいます。
すると、液体のハンドソープを詰め替えではなくて、ボトルで買って、そのまま洗面台に置いてある家も多いのですが、その時に、
タオルなどの色と同じ色のハンドソープ
を置いているのですよ。もちろん、詰め替え用のボトルにハンドソープを詰め替えて置いてある家もあります。
タオルも赤とグレーの2色のタオルを置いている、とか、黄色、黄緑、緑と同系色の3色のタオルを置いている、とか、そんな感じです。
ちなみに、多くの家では、来客用トイレには来客用のタオルを数枚置いています。(お客さんが1回使ったら、それは洗濯へ!)

我が家の来客用タオル。我が家は来客が少ないので、4枚あれば十分なのです。
窓とサッシ(枠、框)をいつも綺麗にしておく
ドイツの家の窓が綺麗だというのはよく聞くかと思いますが、本当によく窓を掃除している人を見かけます。
その窓掃除の時に忘れてはならないのが枠、框(かまち)という「サッシ」と呼ばれる部分も拭いておくこと。
窓拭きの苦手な私は、以前はプロに窓拭きをお願いしていたのですが、その話を友人にした時に「窓枠も綺麗にしてもらいなさいよ!念を押してね」と言われました。
そう、窓ガラスだけではなく、サッシも綺麗にしておかなくては!
ちなみにプロに窓掃除をお願いすると窓の綺麗さが長持ちします。そういう点では安上がりでした。
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ドイツ人家庭はどの家も綺麗だというわけではありません。
不要品が家に溢れて、窓やテラスが汚れているドイツ人家庭ももちろんあります。それも少なくありません。
それでも、「この家って、居心地良さそうだな」と思ったことは真似をさせてもらっています。
掃除は・・・苦手なので、「できるだけ」という程度ですが、例えば、上に書いたハンドソープの色、とかタオルの色。
そういえば、入院で同室になったおばあさんが病室で使っていたタオルは、ハンドタオルからバスタオル、体を拭くタオルまで全て赤で統一されていました。
密かに「今度入院したら、持参するタオルは全て同じ色にしよう!」と決めているshirousagiです。
と言っても、入院する必要がないといいのですけど、ね。
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