ドイツに来たばかり(というのは30年以上前だけど)の時には、スーパーのお菓子売り場にあるお菓子の種類ときたら、それはもう、「これだけ?」と首を傾げるくらい少なかったのです。
その当時からあった、「どのスーパーに行っても売っている、PB(プライベートブランド)の安いものもある有名な人気のお菓子」の一つがこれ、
Doppelkeks (ドッペルケークス)です。
ドイツ人が昔からよく食べているDoppelkekse(複数形で-kekse)、定番は「Prinzenrolle」という商品名のもの。
久しぶりに買ってきました。
Doppelkekseって何?
「サンドクッキー」と訳されているのを見たので、この記事のタイトルに「サンドクッキー」を入れましたが、実際はクッキーというより、サンドビスケット。
チョコレートやヘイゼルナッツのクリームなどをビスケットで挟んだものです。
元祖はこれ、Prinzenrolle。
すごいシンプルなお菓子なんですよね〜これがドイツでは人気で、売られているクッキー、ビスケットなどの中では5つに1つはこのDoppelkekseなんですって。
Prinzenrolleはベルギー生まれ
Doppelkekseの中でも超有名な「プリンツェンロレ」、Doppelkekseの元祖です。
時は1870年、生まれはベルギー。
ベルギーのパン・製菓職人 Edouard de Beukelaer(フランス語は読めないshirousagi)が1870年に作り出したお菓子がこのサンドクッキーなんですって。
なんでもこのBeukelaer氏、1850年代に「長持ちするお菓子をつくりたい」とイギリスやアントワープで研究し、1870年に生み出したのが、工場生産で作ったサンドクッキー。
つけた商品名は „le petit prince fourré“(詰めた王子様)
一説には、ベルギーの王子レオポルト2世を称えてこの名前になったとか
この会社が1955年にドイツのKempenという町に進出して、ドイツでもこのお菓子が作られるようになったのですって。
フランス語からドイツ語の商品名にする時、「Prinzenrolle」と命名したそうです。
Prinzen=王子
Rolle=巻いてある物、円筒状に包装してあるもの
「王子巻き」??
プリンスの絵が目印よ〜
このお菓子、名前の通り、王子様の絵が、それもちょっとレトロな王子様の絵がビスケットにも入っています。
では、いただきます!
以前のドイツのお菓子などのパッケージって、開封するところがなくて(よく見かける赤いテープとかがなかった)包装を適当にビリビリとやぶっていたのに、最近は親切なパッケージが増えました。
久々に買ったPrinzenrolleも
食べたいだけDoppelkekseをとったら、このシールをまたつけて残りは保存できる。
よくここまで育ったわね〜こんなに親切設計になるなんて、誰が想像した?(あくまでドイツでのお話)
今回買ったのはフィリングがチョコレートクリームのもの。
昔はフィリングはカカオクリームだけだった!(今はクリームのバリエーションも色々。ビスケットが全粒粉のものやチョコ味のものも)
Prinzenrolle以外にも多くのメーカーが
Doppelkekseの元祖、代表格なのは「Prinzenrolle」で、ドイツで年間3500万個も販売されているのですって。
チョコレートで有名なMilka(ミルカ)もこのサンドクッキーを作っています。その名は「Choco Pause」(英語とドイツ語が混じっているわね)
個人的にはPrinzenrolleよりこのMilkaの方が好きだな〜
だけど、Doppelkekseを買うとなったら、一番よく買うのはPB(プライベートブランド)のものです!だって安いし、どちらにしても健康に良い、っていうわけではないものねえ。せめて、安く買えるものにしたい・・・(食べ過ぎないようにしよう!)
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