英語混じりの日本語を話して、1989年に 「トゥギャザーしようぜ」が流行語になったというルー大柴さんのことは今の若い世代の方でもご存知かと思います。
このルー大柴さんの喋り方、いわゆる「ルー語」のドイツ語版は、ドイツに住む日本人の方は多かれ少なかれ、みなさん結構やっていますよね。
わざとではなくて。すべてを日本語で日本にいる時のように話そうとしたら、それはもうハードルが高くて!
日本人の友人にメールを書いていて困ったこと
それは、ブログを書いていてもやってくる困難です!
頭の中でブログに書きたいことがまとまっていて、「後は書くだけだから1時間もあれば出来上がるわ〜」と思いつつ、PCに向かってブログを書き始めると・・・
予想外な単語でつまずく!意外な単語で「あれ?日本語でどういうのだったっけ?」と検索したり辞書を取り出したり。
なので、PCの横に電子独和辞書を置いているの。
非常によく使うのよ。これがないと生きていけないほど。
そして、1時間で書き終えるはずが、単語を調べて、調べて(それも日本語でなんというか、なのよ)結局ブログ記事が書き上げるのに、予定より1時間余計にかかった!(ということはザラにある)
昨日は、日本に住む友人にメールを書いていて、ふと思った。「Gutscheinってなに?」
まさかねえ、「もらったグートシャインを使って時計を買ったのよ」なんて書けない!(友人の頭に???が浮かぶのが見える)
「え?なに?商品券?なんだか違うなあ〜」(全く違うってことはないけれど)
ここで英語を思い出せたら問題なかったのに、英語すら思い出せないわたくし。
しきりに考えていたら、息子が「このクーポン券で….」
「それ、それだ!!クーポン券だ!」
ドイツ語があまり出来なくてもドイツ語混じりになる
この「ルー語化・ドイツ語バージョン」、ドイツ語がうまくなったからそうなると思った方へ。
違うのよ、ドイツ語がそれほど出来なくても、ドイツ語でやりとりしなくてはならない事だと、それにあたる日本語を忘れてしまうのよ。
先ほどのクーポンはドイツの保険会社からもらったもので、そのクーポンをもらうために、毎日何度もその保険会社のドイツ語で書かれたサイトを眺めていて、最後には「グートシャインをもらう」をクリック。
頭の中は「グートシャイン」という単語しか・・・もはや入っていない!
会話をするのが楽な相手は在独邦人
ここで、メールではなくて会話で、しかも会話の相手がドイツに住んでいる日本人(で、友人だとベター)だと会話のハードルが下がる。「昨日グートシャインをもらってね〜」といわゆる「ルー語」になってしまう。
うっかりドイツ語単語が入っても、わかってくれると思っているから、あまり神経使わずに思いつくまましゃべっているのよね。
「カッセ(Kasse、レジ)に行くね!」なんていうのは頻繁。
ところが、私、実はこの「ドイツ語混じりの日本語」で時々悩むことがあるのです。
日本人と会話していると、まさか途中でドイツ語単語が出るとは思っていなくて「全て日本語」だと思って聞いているようです。そこで突然ドイツ語単語が日本語の中にやってくると、それに気が付かず、「え?なに?」となる。
しかもドイツ語ときたら、割とスムーズに日本語の中に隠れられる発音をしている(あくまで個人の感想です)英語ほど発音が「外国語よ〜」といった言葉ではない。
しかも話している時は日本語ベースだから、日本語(的)発音。ここでドイツ語単語が日本語をまとって不意打ちをかけてくると
「???」
となることが時々あるんです〜(私だけなのかな?)
「タオべがいたよ」と聞くと、なんとなく日本語の単語だと思ってしまって、「はて?タオべってなに?」となるわたくしです。
子育て中は「ルー語」にしないように気をつけた
私が出産したばかりの頃に知り合った年上の日本人友人に「子供には絶対に日本語だけの文章で話すのよ」とアドバイスをいただきました。
彼女は娘さんには外来語ですらなるべく使わずに「スプーン」のことは「匙」と話していたそうです。
さすがにそこまでは私はしませんでしたが、息子が小さかった時に、息子だけに話す時は日本語オンリーで文章を組み立てて話をするように心がけていました。
が、息子が15歳を超えたころから、こちらは気が緩んで、息子との会話もドイツ語混じりの日本語に。(ドイツ語でも日本語でもどちらでもいいから、サッと思いつく単語を入れて、日本語の文法で話している)
いや〜これで息子とも会話も楽よ、楽々よ〜
だけど、そうするといつまでたっても「ブログやメールを書く時にせっせと日本語の単語を調べる」作業が続くのか・・・
日本への一時帰国中などでの会話だと、日本語単語が出なくても身振り手振りに説明でなんとかクリアできるけど、メールではそうはいかないからねえ…
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