ドイツ(に限らず、EU諸国)にお住まいの皆様におかれましては、牛乳やコーラを買った時に
「あれ?この蓋、容器から外れないじゃん!」と気が付かれた人が多いかと存じます。
あの牛乳の蓋、開けにくいですよね。
あの容器から外れない蓋をつけて売り出すことが、あと約1年で義務になるのですって。
ドイツの牛乳パック
牛乳大好きドイツ人!牛乳は大事な食品、飲みものです。
牛乳は1リットル入りの容器を買うことが多いですよね、日本でも。
環境問題にやたら取り組みたがるドイツ人、以前はこんな容器の牛乳パックが存在していました。
ポリエチレン製の袋に入った牛乳。
紙パックに入った牛乳よりも安かったので、私もよく買っていましたが、袋が破けていることが多くて本当に不便でした。
あのゴミ問題に関心を寄せているドイツ人にも不評だったらしくて、いつの間にか姿を消してしまったのです。
それからは紙パックですよ。日本で売られている1リットルの容器と同じでした。
紙パックの牛乳の開け口問題
ポリエチレン製の袋入り牛乳が姿を消してからは、牛乳といえば紙パック。
紙パックの牛乳の開け口は、日本だと今でもこのタイプが多いですよね?
以前はドイツの紙パック牛乳もほとんどこのタイプだったのです。なのに、いつのまにかプラスチックの蓋がつくようになりました。
ノリのついた部分がなかなか開かない、というものが多くて苦労したわ。
製品の質があまり良くなかったわね
日本でも見かけるけれど、プラスチックの蓋がついた紙パックです。
この蓋、去年までは開けると紙パックから外れていたんですよ。
なのに、ふと気がつくと、蓋を開けても容器から外れなくなっていたんです。(去年の年末ごろからかなあ?)
環境のためにテザードキャップが義務になる
この、紙パックから外れない蓋、テザードキャップ(Tethered Caps)というのですって。
なんでも、EUの「2030年までにより多くのプラスチックをリサイクルに回そう!」の目標に沿って、ペットボトルや紙パックについているプラスチックの蓋を、容器から外れないようにするのだとか。
容器から外れない、このテザードキャップの取り付けへの移行は2024年7月3日まで。
あと1年で紙パックやペットボトル(3リットル以下)のプラスチックのキャップは全てテザードキャップになるのですってよ。
どうして蓋を容器から外れないようにするの?
ペットボトルなどの蓋を開けようとして、蓋が飛んでいってしまった!ってことはありませんか?
また、飲み終わった容器の蓋を閉めずに容器を捨てる、ということもありますよね。
そうして容器から離れた蓋が、リサイクルではなくて「普通のゴミ」として回収されたり、道路などに捨てられることがあるからなのですって。
ドイツで売られているドリンクのペットボトルはほとんどデポジットがかかっているし、
返却時は蓋をつけたままでOKです(私は蓋をつけて返しています)
リサイクルされずにゴミとして海や山に投げ捨てられるプラスチックの蓋を減らそう!というわけで、容器から外れない蓋にするのですってよ。
ペットボトルの蓋がボトルについたままなのは不便かも
現在のところ、このテザードキャップが取り付けられているのは一部の牛乳と(私は未確認だけど、ネット情報によると)コーラなのだそうです。
テザードキャップの牛乳パックは、もう半年くらいお付き合いしているので、慣れました。
でも、正直いうと「開けにくい!」(いや、大体、普通のキャップでも開けにくかったわ、ドイツの製品は)
たまに、故意でなくても、キャップが紙パックから外れます。(だったら意味ないじゃん)
ペットボトルの方は、私はまだ経験していません。が・・・
ペットボトルって、外出時に持ち歩いて、直に口をつけて飲むことが多いですよね。
その時に、テザードキャップが鼻にあたって飲みにくい!と、すでに不評です。
力ずくでキャップを容器から取り外して飲むぞ!
そう言っている人もいるくらい。(鼻の低い日本人には不便でないのかも??)
私は外出時に500mlのミネラルウォーターのペットボトルを持ち歩いているけれど、さあ、どうなるのかな?キャップのせいで飲むのが不便になったら、お茶を水筒に入れて持って行くかなあ?
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