今朝、Voicyで聴いたのはこれ。
フルオーケストラの舞台に2500人の子供達を無料招待できることになりましたっ!!(西野さんの朝礼)
この中でパーソナリティの西野亮廣さんがおっしゃられていたのは
「無料招待はいい結果を生まない事の方が多い」
舞台に無料招待すると良い結果にならないことが多い理由
西野さんによると
- 客席の熱量が低い、客席の雰囲気が重くなる
- ドタキャンが多く、空席ができる
演劇にはあまり縁がない私ですが、同じ舞台芸術としての音楽のコンサートには観客として、演奏家をして色々と関わってきたので、納得です。
関係者席というのはバラバラに置いた方がいい、というのも同意。
招待席を設けて、ホールの一番良い場所に招待客の席をずらっと並べると、その「一番良い席」がガラガラになってしまうことがあるんですよね。残念ながら。
そして、このVoicyを聴いて、ふと思い出したことがあるのです。
無料招待のピアノリサイタルを聴きにいった
それはまだ、私が高校生だった時のこと。
とある誰でも名前だけは知っている超有名な日本人ピアニストのリサイタルが、私の住んでいた広島で行われることになったのです。
そのリサイタル、往復ハガキで応募、抽選で1,000名だったか?に招待券が送られる、というものでした。
あれだけ有名なピアニストのリサイタルが無料!まだ学生だった私には、一流の音楽家のコンサートはチケットが高くてなかなか行けなかったので、すぐに応募しました。
見事当選して当日はワクワク楽しみに出かけたんです。
だけど・・・結果はちょっと残念。
プログラムはよかったのです。ピアニストさんの腕前もラジオなどである程度は知っていたし、とても楽しみにしていたのです。
だけど、聴衆が残念だったのです。
無料ということで、「ピアノリサイタルを聴きに行きたい!」という人より、「タダでチケットが手に入ったから、有名人だから聴きに来た」という人が多かったらしく、会場の雰囲気が今ひとつ。
それをピアニストさんはすぐに感じ取ってしまったらしく、不機嫌になってしまって、演奏後の挨拶にもその不機嫌さが現れてしまっていました。
あのリサイタルからもう40年以上たっているのに、いまだに忘れられない雰囲気の悪さだったのです。
招待券をもらったけれど来なかった、という人は少なかったようで、ホールは満員でしたが。
(その分、余計にリサイタルらしくない騒音、雰囲気だったかも)
大学受験のためにピアノをせっせと学んでいた時に、チケットが高価であまり行けない一流のピアニストのコンサートに行けたのは本当に嬉しかったのです。
良い勉強にもなるだろうと期待して行きました。
でも、ガヤガヤとした会場で、音楽を聴きに来たとは思えないような人が多かったのは、本当に残念。
今でも、招待券が多く出たコンサートに行くと、自分も招待券をもらっている時はありがたいな〜と思いつつ、コンサートらしくない雰囲気のコンサートだったらどうしよう、とちょっぴり不安になってしまいます。
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