ドイツのネット環境があまり良くない事は、周知の事実だけど・・・
ここ数日、ブログをアップできなかったのは、写真のアップロードでつまずいてしまったshirousagiがいたからです。我が家のネット環境、改善しよう。。。
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早くも6月です。5月から6月というと祝日の多いドイツ。
この2ヶ月間に、キリスト教関係の祝日が(ここだと)3日あります。
- Christi Himmelfahrt(キリストの昇天・昇天祭)木曜日
- Pfingsten(聖霊降臨祭)祝日は月曜日
- Fronleichnam(聖体の祝日)木曜日
木曜日が祝日になると、金曜日も(橋の日)学校や会社がお休みになるところも多いので、夏休みの一歩手前で休日が増えて喜んでいる人も!
さて、で、キリスト教。
ドイツ、いえ、ヨーロッパの歴史はキリスト教抜きには語れないほどですが、残念ながら、キリスト教の教会の建物が、どんどん取り壊されています。
教会の信者の数が減少してしまって、教会やその付属の施設の建物の維持ができない(経済的に)、教会の施設を使う人がいない・・など。
ドイツには教会税もありますが、年々納税者は減っていて(信者が減っているのですから)このままでは、キリスト教そのもののドイツでの存続自体が危ぶまれています。
日本人にとっては、キリスト教徒は少ないので、教会がどうなろうが、どうでもよい、関係ない、と思う方もいらっしゃるかと思いますが・・
宗教としてのキリスト教については、ここで話すのは控えるとしても、ヨーロッパ文化や芸術に少しでも興味があれば、それらがキリスト教と多かれ少なかれ関わっている事はご存知だと思います。
絵画に音楽、そして建築にしても。
ヨーロッパで生まれた古典音楽(クラシック音楽)に関わるものとしては、教会はその音楽を演奏する場でもあって、教会という建物が減少すると、演奏する場も減ってしまう、という悲しい事実。
ましてや、バッハなどの宗教音楽を演奏する機会、聴く機会の減少は避けられないのでは、と思います。
(そりゃ、録音で聞けば?と言われそうですが、教会で聴く教会音楽は言葉では表せないほど別格です)
そして・・2017年にユネスコの無形文化遺産にも登録された「オルガン」という楽器。
オルガンにとってはその設置場所は大切な役割を果たすところ。
箱である教会の建物と一緒になって オルガンがその魅力的な音を紡いでくれるのに・・・
教会の建物がなくなってしまうと オルガンも音楽が奏でられない!
教会といえば・・
私にとっては、ドイツ語の実践を学んだ場所でもあります。
ドイツに来たばかりの頃。
語学学校に通っていた頃は 友人がすぐに出来ました。
とはいっても、ドイツ語、それも外国語としてのドイツ語を学んでいる人にドイツ人はいる訳がなく、ドイツ語を使うのは、もっぱら(先生以外で)クラスメートの外国人。
せっかくドイツに住んでいるのだから、ドイツ人とドイツ語でコミュニケーションを取りたい!
そう思っていた矢先に、ある教会のオルガニストと知り合ったのです。
そこで、そのオルガニストさんが演奏する教会の礼拝に参加してみる事に。
小さなそのGemeinde(ゲマインデ)と呼ばれる信者さんの集まりは、ほとんどがお年を召した方だったのですが、牧師さんとその奥様がとても明るくて優しい人で、若い人が少なかったのもあってか、まだあまりドイツ語がわからなかった私を色々助けてくれて、お話の相手もしてくださいました。
「また礼拝にいらっしゃい!礼拝のあとはここで皆でコーヒーを飲んでいるからよかったらどうぞ!」
その礼拝の後のコーヒーとおしゃべりを目当てに、どのみち、日曜日は暇なのもあって、せっせと教会に通ったものです。
おかげでドイツ人、それも上品で知的そうな方々からドイツ語を学ぶ事が出来ました。
まだまだ外国人が少なかったその当時で、見ず知らずの私をすぐに食事に招待してくれた老夫婦も。
楽しかったな〜〜
ちなみに、
礼拝の後のコーヒータイムに参加すると 帰る時にコーヒー代として募金箱にいくらかお金をいれるのですが
「学生さんだから、いいわよ!」
と、コーヒー代も免除してもらっていたのでした。
ありがたいお話と オルガンの響と そして美味しいコーヒーとネイティブとのドイツ語会話。
今考えると 良い日曜日だったなあ〜〜
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