お買い物好きな妙齢なマダムの方々の中には、特にデパートで買い物をするのが好きな方が多いかと思います。
私も日本にいる頃は母親に連れられて、また大人になると仕事帰りなどにデパートに立ち寄って色々な商品を眺めたり買い物をしたりして楽しんでいました。
デパート、百貨店って、気軽にお店に入れるし、化粧品から小物、洋服からさらに食事までできて、とても便利でお洒落ですよね。
今でも、一時帰国の時はデパートに足を運びます。
デパートはドイツ語で?
そのデパート、ドイツ語では
- Warenhaus(ヴァーレンハウス)
- Kaufhaus(カオフハウス)
というのですが、日本のデパートほどの高級感がありません。
昔から専門店の方が高級感があって、デパートはその次、という感じです。
ですが、専門店だと店内に入ったら店員に声をかけられそうで・・何も買わずに出るのがちょっと辛い、といったお店もあるのに比べて、デパートって(店員に声をかけられる事はありますが)専門店より気軽に店内に入れる気がします。
実際、私はドイツに来たばかりの頃は学校帰りによくデパートに行って、どんな物があるのか、店内をさまよって(!)いました。
デパートの売り上げ低下
そんなドイツのデパート、日本でもその傾向があるようですが、こちらでも売り上げが下がり、苦戦しています。
こちらはドイツでも有名なKarstadt(カールシュタット)というデパートの売上高の推移(2000〜2018年)を表したグラフです。
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2000年には売上高75億8000万ユーロだったのが、2016/17年の1年では21億9000万ユーロに下がっています。
デパートの店舗数は減少
ドイツのデパートの総数も2000年で290店舗あったものが、合併や閉店などで2019年には175店舗に減っています。
そう、街からデパートがどんどん姿を消しているのです。
現在残っているデパートといえば、Kaufhof(Galeria Kaufhof)とKarstadtが有名ですが、この2つも合併しています。
そして、このKaufhofとKarstadt、このほどドイツ全国から支店47店舗が姿を消す事になりました。
デパートの閉店セールに行ったけれど
デュッセルドルフでも閉店が決まって、現在閉店セールを行っている店舗があります。(Kaufhof1店舗、karstadt1店舗。なんとこの2つのお店は向かいあって建っています。お隣同志です)
最近、あまりデパートに行かなくなった私ですが、今日はその閉店する、という店舗の前を通ったので、店内に入ってみましたよ。
「全品50%オフ!」などセールをしているので買い物客は結構多く見られました。
が、
欲しいな、これいいな、と思う物がない!ないのです。
いえ、特定のメーカーのノートが欲しい、とか、そういった物を探していた、買いたいと思っていたのならあるのですが、私が今探していたのはジャケット。
店内を見ても、なんだかカラフルな割引のポップがたくさん貼られていて、まるでそれは
ディスカウントストア!
(ここ、デパートなのに←いくら日本のデパートとは違って、ドイツのデパートはそれほど高級ではない、とは言え)
商品は山積みにされていたり、散らばっていたり。とにかく在庫を売り尽くそう、と商品を並べているのだと思いますが、品(ひん)も何もない!
そして、売られている商品が一応メーカー品、ブランド品で定価はそれなりにするのに、デザインが今一つ。(ダサい!)
う〜〜ん、こんな商品ばかりおいていたら、そりゃ、お客さん来ないわ・・・と思ってしまいました。
デパートがなくなってその後は?
デパートは人気がなくなって、では何が人気なのかというと
- ショッピングモール
なのだとか。(これもおそらく日本でもそうなのだと思います)
そして、街の中心、交通の弁の良いところにあるデパートが閉店して、建て替えられるのに人気なのは1階がお店、オフィス、そして上階がマンション、という建築物。
ドイツの大都市では住居不足が深刻なのですよ。
住居になっちゃうのか・・・せっかくのアクセスのいい場所なのに・・・と言ったところで私もお店にはあまり足を運ばず、オンラインで買い物しているからなあ・・・
(アイキャッチ画像のKaufhof店舗は閉店対象になっていません)
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