え?60万円支給?〜不満があると外国がよく見える

経済・お金
angelo luca iannacconeによるPixabayからの画像

(注意:ドイツは州により政策が異なるため、ここに書いてある事はドイツ全土には当てはまりません。また、私は政治に関してはそれほど詳しくないので、間違った記述があったら訂正してください。日本からの情報も偏っているかと思います)

日本では新型コロナでの非常自体宣言が延長されましたね。

正直をいうと、なるべく無駄には出歩かない、というのはともかく、非常事態宣言延長って、大丈夫かなあ?と少々(実はとても)心配になっています。

twitterなどを眺めていると、ドイツのコロナ対策は良くて、「それに比べて日本はどうなっているのよ?」という声をよく見かけるのですが・・・

先日、ドイツでも有名な週刊誌「stern」のオンライン版で見たある文章

Wer unzufrieden ist mit den Verhältnissen im eigenen Land, sucht sich gern ein anderes Land, in dem angeblich alles anders und besser ist.

Sternより

この文章が掲載されている記事はこちら

簡単に訳すと(意訳)

「自分の国の政治などに不満がある人は、他の、自国とは違って自国より他国の良い(良さそうに見える)様子を探す」

この文章は「ドイツはロックダウンしているのに、スウェーデンはしていないという状況だが、ドイツ人がスウェーデンの人々を羨ましがるのは的はずれだ」と言った趣旨の記事の冒頭にあったものです。

「隣の芝生は青い」といった感じですね。

日本でも「海外のコロナ対策は・・それに比べて日本は・・・」と言った報道が多いようです。

よく耳にするのは

「ドイツは5000ユーロ(約60万円)支給されたのに、日本はたった10万円!」

と言った事。なんでもテレビでも報道されたとか。

(このツイートをした人を責めている訳ではありません。同じようなツイートはたくさん見ました。問題はテレビなどで報道された内容です)

これは一応本当ですが、外国人だと意識するのは本人だけかと。

ドイツでロックダウンが始まってすぐに中小企業やフリーランスの方が申し込めば援助金をもらう事ができるようになりました。

そこで、すぐに申し込んだフリーランスの音楽家たちがtwitterに

「5000ユーロ支給されました!」といった事をツイートしているのは私も目にしました。

ですが、国民全員に60万円支給された訳ではない!のですよ。

私の住むNRW州でも「NRWsorofthilfe」という助成金が申込者に支給されました。私はフリーランスの方への助成金がここNRW州でどのようになっているのか詳しくはわかりませんが、この助成金は一般向けではなく、中小企業経営者向けである事は確かです。

従業員5名を雇っている経営者である知り合いのBさんは、税理士さんのアドバイスでこの助成金に申込み、9000ユーロ支給してもらったそうです。

ここNRW州の助成金は支給額は従業員5名までが9000ユーロ。それ以上の従業員を雇っている場合は支給額も多いのです。

ですが、このBさん、助成金を申請するのを最初はためらったとか。どうしてなのか尋ねると

「今はとにかく急いで助成金を出さなくてはならないから、すぐに支給する。けれど、コロナが収束して落ち着いたら、本当に援助する必要性があったかチェックされる。場合によっては、返還しなくてはならないかもしれない」と。

助成金申請をすすめた税理士さんも

「このお金は絶対にプライベートな事に使ってはダメ。経費にかかった領収書とかは全て保存すること!」と念を押していました。

そうです、この9000ユーロは会社経営を維持できるようにもらったお金。しかも3ヶ月分です。

会社がコロナのために倒産すると失業者が出ます。すると失業保険を出さなくてはなりません。国にとっても会社が倒産する事は大変な損失です。

しかし、いくら従業員が5名といえど、3ヶ月で9000ユーロ(約100万円)で足りると思いますか?1ヶ月あたりたった33万円ですよ。

この間、コロナの影響で売り上げが少なくなっても、従業員5名の給料は出さなくてはならないのです!会社の家賃、水道、電気代などもかかります。

そして、国や州が助成金として払ったお金は、いつか国民にツケとなって回ってきます。

それは、消費税が上がるかもしれないし、社会保険料が上がるかもしれない。。。

私はフリーランスとしても働いていますが、この助成金はもらっていません。

事務職として給料ももらっているし、旦那が生活費を稼いでいるので、税理士にも申請しろ、とも言われませんでした。(申請してももらえないのは明白だけど)

音楽家でコロナのためにすべてのコンサートが中止となった人でもこの助成金をもらっていない人もいます。

なのに、どうしてか?「ドイツでは60万円支給」だけが報道されているようなのですよね。

はっきり言いますよ、私は1セント、1円も国や州から支給してもらっていません!

マスクだって、今は着用義務です。それでも皆、自分で用意するのですよ。

コロナ以前は一箱50枚入りのマスクが5ユーロ程度だったのに、マスク着用義務になってから同じメーカーのマスクが今や30ユーロ(約3600円)以上です。(大体5000円くらいします)

そう、マスクもお金も国からはもらっていません!

今週から音楽教室のレッスンも許可がおり、可能になりました。

まだまだ、人が接触する時間を増やしてはいけない、という意見も多いですが、このままだと経済は死んでしまいます。(自殺の一番の原因は借金苦だとか)

私も今週から普通に仕事をしています。違うのはマスクをして、握手はしない、という事でしょうか。

来週にはレストラン営業の許可が出るかも、という州もあります。

そんなドイツですが、感染者は今日も338人増えて(5日ドイツ時間20時現在)累計166,490人です。日本よりずっと人口が少ないのに。

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