日本の良さを語る上で、必ず出てくるのが
「食事が美味しい!」
ですよね。
私が一時帰国する時に、在独の日本人友人一同に「美味しいものを食べてきてね!」と必ず言われます。
そして、日本からドイツに戻る時のスーツケースには日本で買った食品が山のように詰め込まれます。
美味しいものを食べた時の幸せな気持ちときたら!
だけど、あまり味にこだわらず、食生活を質素にしておいた方が人生が楽だと思いませんか?
質素な食生活でも耐えられるのなら、食費も少なくてすむ
私も美味しいものを食べたいし、好きなものを食べたい。
けれど、毎日の夕食が、かのドイツの「カルテスエッセン(Kaltes Essen)」でも生きていけるわ〜だと、この地で病院に入院しても大丈夫!なんなら老人ホームに入居になっても生きていける。
そう思っておくだけで、ちょっと安心できる。
カルテスエッセンだと必ずしも安くはつかないかもしれないけれど(美味しいハムやチーズは高い)質素な食事でも生きていけるなら、毎日の食費も安上がりですよね。
私は経済的に恵まれずに育ったので、ドイツに来て、無理してまで刺身を食べたいと思わないし、和牛を食べたいとか、ああ、牛タンを!とは全く思わない(日本で食べたことがない)ので、外国暮らしでも楽です。
特に、経済的に楽です。
なんならドイツの病院ご飯でも生きていける。(とはいえ、終わりがいつなのかわからない施設暮らしで毎日ドイツご飯は嫌だけど)
食生活にこだわりがなければ、料理をする時間を減らせる
ドイツに来たばかりの時、ドイツ語の時間に
「朝食を料理する」(kochen)と言ったら
「朝食を準備する(vorbereiten)、でしょう?」と訂正されたこと。
確かに…
朝食にゆで卵をつけるならともかく、我が家の朝食はミューズリー。
各自が好きなフルーツを切って、好きなシリアルを入れて牛乳をかけて食べるだけ。
私が毎朝する朝食の用意って、コーヒーを淹れるくらいよ。
おまけに夕食が「カルテスエッセン」だったら、テーブルの上にハムやチーズやパン、そして野菜を並べるくらい。
調理の時間も不要、献立を考える時間も不要です。
特に「献立を考える時間が不要」というのが嬉しい。

ここで浮いた時間でブログを書いているの
質素な食事も健康かも

時々、「ドイツの食育はなんて酷いのか!」という意見を見るけれど、そして、確かに栄養面を全く考えていない家庭も結構あるけれど、質素な食事、料理しない食事もやり方次第では結構健康だと思うのです。
- 肉や魚などタンパク質、野菜、炭水化物の3つは必ず入れることにする
- 食材をあまりいじらないので、清潔
- きゅうりやにんじんをそのまま(切っただけ)食べることが多くて、調味料を使わない→余計な糖分などを摂取しない
ハムなどの加工肉は体にあまりよくないですよね。これを避けたい場合は、我が家は肉を簡単に焼いたものとか、ゆで卵を添えています。
こうすると「料理している」となってしまうけれど、作り置きも出来るので便利。
たまに行くレストランや旅行の食事で味わう
というわけで、普段の我が家の食事は基本「質素&手抜き」です。
家族は特に好き嫌いがないので、毎日野菜も大量に消費です。
そして、たまに行くレストランで美味しいものを味わったり、旅行で食事を楽しんでいます。
ところで、もう30年以上前に読んだ本に「なぜアメリカは食生活が貧しいのか?」とあり、その答えが、「開拓・発展に時間を費やさなければならなかったから、食生活を犠牲にした」と。
その本を読んだ当時、西ドイツ時代でアメリカ軍基地があった町に住んでい私。
我が家の上の階には軍所属のアメリカ人夫婦が住んでいて、食事といえばやたら電子レンジで温めたものだけ、という様子を見て、「なるほど〜!」と思ったのです。
今は違うかもしれないし、私が見たアメリカ人家庭はわずか2世帯だったので、例外中の例外だったかもしれないけれど
毎日の食事を作ると、料理にどれだけ時間を費やさなくてはならないのか!と思ってしまうのですよね。
この時間がもったいないと。
料理をしたい!と思っている時は別ですが。

私は趣味がケーキを焼くことで、これは時間がかかっても楽しくケーキ作りするわよ

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