最近、自分の一時帰国の旅の様子(まだ書き終えていない)を書いたり、日本はGWということで旅行関係の記事やブログなどを目にすることが多くなっています。
今日はこんな記事を見つけました。
旅をしながら働く、いわゆるノマド生活に憧れる人が多くなり、実現可能になった今、その旅をしながら働くということを実践した著者が、「こんなことは幸せにつながらないかもしれない」と述べています。
これを読んで思い出したこと。それは短期留学なのです。
ウィーンの1ヶ月語学留学に参加したけれど
ドイツに留学中の夏休み。3ヶ月ほどあったので、そのうちの1ヶ月ほど憧れのウィーンに行くことにしたのです。
調べてみると、ウィーン大学の夏季ドイツ語講座があるではないですか。これだと1ヶ月もウィーンに滞在できる、しかも滞在先は大学の学生寮というわけで手頃な値段です。
ホテル滞在だと1ヶ月も滞在すると破産してしまう!
ドイツ語を学習中の身としては、語学講座があるのはちょうどいい、と思い、申し込んだのです。
学生寮は二人部屋だったけれど、とても綺麗で清潔。ルームメイトはイタリアからの明るくて素敵な女の子。
語学講座の方は、大講義室で大勢の学生と一緒に受けるため会話の練習にはならなかったけれど、先生の教え方はよかったのです。
午前中は語学講座を受け、午後には街にでて観光をしたり、音楽などの特別講義を受けることもできました。
1ヶ月もあったので、観光地ウィーンを端から端までたっぷりと見ることが出来た…
…と言いたいところなのですが

確かにたっぷりと見ました。でも毎日、語学講座の宿題もあったのです。午前中は毎日講座を受講、午後は宿題。
「お天気いいな〜今日はゆっくりウィーン郊外を観光したいな〜」と思っても、翌日までの宿題がある!
結局、ウィーンでは1ヶ月も滞在した割には観光はそれほど出来ず、かと言って語学の勉強はといえば、こちらもあまりパッとせず。
クラスの仲間も「観光も勉強もどちらも中途半端になってしまったわ。次回は観光だけでウィーンに来たい」と。
私も全く同感でした。
短期音楽留学するくらいなら観光旅行にしたら?
こちらは日本の大学の時の友人の話。
ピアノ科を卒業したその友人はとても優秀で、卒業後はヨーロッパに行きたい、と当時師事をしていた教授に相談。
彼女の希望としては、金銭的な面もあって、長くても半年くらいの留学にしたい、と。
それを聞いた教授は「短期間留学するくらいなら、いっそ観光旅行としてヨーロッパに行った方がいいと思う」とアドバイスしてくれたそう。
これがすごく納得できるんです。
ピアノ科の学生として留学すれば、レッスンを受けるために毎日毎日ピアノの練習に明け暮れることになります。その練習時間ときたら、1日8時間とかそれ以上とか。
せっかくのヨーロッパ滞在。しかもたったの数ヶ月としたら、滞在中は時間を惜しんでヨーロッパの街や文化に触れたいはず。ヨーロッパに住む人々の暮らしを垣間みたり、名曲が生まれた街を散策したり。
日本でもピアノの練習はできるけれど、ヨーロッパにいなければ、ヨーロッパの空気に触れることは出来ない。
ヨーロッパ生まれの曲の演奏のためにヨーロッパまで来て、毎日長時間練習室に閉じこもっていたのでは、わざわざヨーロッパまで足を運ぶ意味がありませんよね。
長期留学ならともかく、半年足らずの短期留学なら楽器の練習に追われるのは悲しい。

とはいえ、私も憧れるのよね。
一時帰国に仕事も持参して、のんびりと半年くらい仕事をしながら日本に住めたらいいだろうなって。
この時代、やろうと思えば無理ではないけれど、対面でしか出来ないピアノレッスンでは無理だな。

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