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シニアの海外生活はここが辛い!

色々思ったこと
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20代にドイツに来て、なぜか60代になってもまだドイツに居座っているshirousagiです。

このブログで何度か紹介しましたが、私の日本人の知人に80歳のTさんがいらっしゃいます。色々事情があって今は一人暮らし。息子さんがいらっしゃいますが、仕事の関係で遠方に住まれています。

Tさんを見ているととても他人事とは思えず、自分の将来も心配になってきました。

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成人してから習得した外国語はいつまでたっても外国語

たまに日本で「ドイツ暮らしが長いからドイツ語に困らないでしょう」と言われることがあります。

人によって外国語の能力、コミュニケーション能力の差はあるけれど、大学を卒業してからドイツにやってきて習得したドイツ語は残念ながら外国語としての領域を超えません。

外国語はいつまでたっても外国語なんです。

そりゃ、語学学校(長くても2年くらい)を卒業しても毎日ハードにドイツ語を勉強して、さらにドイツ人を家族にもち、ドイツ人しかいない職場で毎日8時間仕事をして…といった生活ならかなりドイツ語に堪能になる、ならざるを得ないかもしれません。

が、普通に仕事に追われていると、それがドイツ語しか使えない環境であってもドイツ語が母国語並みになることはない。そして1日が終わる頃にはクタクタ。

頭がクタクタでもうドイツ語なんか聞きたくない!

shirousagi
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そんな時の私のストレス解消法は日本語のテレビよ

ビデオデッキが2台必要だった話〜私のドイツ体験記

年をとると外国語能力が劣る気がする

80歳の知人はドイツ人の多い職場で定年まで働いていました。

ご家族は日本人ですが、ドイツ語もそれなりに喋れて、ドイツ人とのコミュニケーションも問題なくできる方でした。

が、最近、Tさんのドイツ語能力が落ちているのではなかろうか?という気がするのです。

私は身内ではないので、Tさんが病院に出かけて診察を受けるのに同行していません。これまではTさんが一人で病院まで行くことができ、実際に一人で出かけていました。

ところがTさんが膝を痛めてしまい、歩行が自由ではなくなったので、Tさんに代わって病院に行って薬の処方箋をもらったり、診断内容の書かれた紙を預かったりしているうちに

「あれ?Tさんとお医者さんのコミュニケーションで誤解が生じているのでは?」

と思うようになったのです。Tさんが「医者にこう言われた」という内容と病院で聞く内容がずれている!

人間、80歳にもなると多少は記憶力が衰えますよね。誰とどこに出かけたか?誰とどんな話をしたか?などは内容がごちゃごちゃになることってありますよね。

記憶力だけではなくて、外国語として身につけた言語の能力も衰える気がします。

実際、年をとって(脳の障害だったか?)外国語は忘れてしまう可能性もあると言います。

それに、若くても外国語を理解するのは疲れます。母国語(日本語)だったら隣に座っている人の話が耳に入ってきただけでも内容を理解できるのに、母国語だと「集中して聞く」ことをしないと理解できません。(耳を素通りする〜!)

ましてや80代にもなると…ああ、私も80歳になる頃にはドイツ語を聞くのも嫌になるかも…!

知人に「子供には日本語をしっかり教えろ」と言われた件

私の息子がまだ赤ちゃんだった時に、在独のとある日本人の年配の女性と知り合いました。

私に赤ちゃんがいることを知った彼女、

「子供には日本語をしっかりと教えなさいよ!」と言ったのです。

「あなたが将来年をとってドイツ語がわからなくなる日が来るかもしれないから。せめて息子さんが日本語も理解できたら、その方がずっといいわよ」と。

shirousagi
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ここで、「お母さんが日本人だったら子供は自然に日本語を話せるようになる」と思っている方、それは甘い!
それなりに努力をしないとバイリンガルにはなりません。個人差も大きいです。

自分の老後の生活に息子をアテにしてはいけないけれど、子供には子供の人生があるからアテにしてはいけないけれど、人生、何があるかわからない!

もし、私が倒れて外国語がわからなくなった時、その時に息子に頼りすぎてはいけないとはいえ、息子が日本語を理解することができれば、理解できないよりずっとマシよね…

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