秋といえば「食欲の秋」を一番に思い浮かべるshirousagiです。
そういえば・・数年前に秋に日本に一時帰国した時に、さつまいもとかぼちゃに感激したっけ。
そのかぼちゃ、つい数年前まではドイツに住む日本人の間では「ドイツのかぼちゃは美味しくないよね。」庭や畑のある人は、日本のかぼちゃのタネを入手して、かぼちゃ栽培をしている人も結構いました。
農家でない人が庭先で、しかもドイツの気候で作ったかぼちゃ。小柄な実である事が多かったですが 時々いただいて大事に味わって食べていたものです。
が!
ここ数年「HOKKAIDO」と呼ばれるかぼちゃが大普及してしまい、どこのスーパーでも安く買えるようになりました!
う、嬉しい!
これが・・先日1個1ユーロ(約130円)で買って来た「Hokkaido」。
外見はオレンジ色で、日本のあの緑の皮のかぼちゃとは少々違って見えます。が、
なんでも1992年頃、ある日本人が北海道からかぼちゃの品種をドイツに持ち込んで育てて売り出したのが始まりらしいです。
なので品種も「Hokkaido」。
それがドイツ人の農家の間にも広まって、今やこのかぼちゃを育てるドイツの農家の方が多いとか。(なので安く手に入ります)
最初は日本で見かけるように皮は緑色だったのが、何年も何代もドイツで育てられているうちにオレンジ色の皮になったようです。
数年前に買ったかぼちゃは上の一部分だけが深い緑色。
探せばドイツでも緑色の「Hokkaido」かぼちゃに出会えるそうですよ。
外見は違っても中身は日本のあのかぼちゃです。
ドイツで昔から売られているかぼちゃは味が薄く、皮は食べれないのですが
このHokkaidoかぼちゃは味がしっかりとしていて皮も食べれるので、今やドイツでも人気者。「かぼちゃといえばHokkaido」と言えるくらいになりました。
先日もある新聞社のオンライン記事に
「いつもHokkaidoでなくても良いでしょ!」(Es muß nicht immer Hokkaido sein.)(その記事はこちら)
「かぼちゃ料理をしようとかぼちゃを買いに来た人は普通Hokkaidoかぼちゃを手にとります。 相変わらずこのかぼちゃが一番の人気。料理しやすくて味は抜群、皮も食べれます。」
いつのまにか、以前はドイツになくて苦労して手にいれていたあの甘いかぼちゃが「ドイツで一番人気のかぼちゃ」に!
しかも「相変わらず」・・すっかりドイツのかぼちゃの一種として定着してしまったのですね。
確かにスーパーの野菜売り場に行くと、この時期Hokkaidoかぼちゃが山のように積まれています。よく特売にもなります。ああ・・時代は変わったなあ。
かぼちゃといえば、秋のデコレーション!
玄関先などに色・大きさ様々なデコレーション用のかぼちゃ(食べれない)を飾る家が多かったのですが、最近はかぼちゃの飾りというと・・
こんな感じに中身をくり抜いて・・「ハロウィン」!
えっと・・「ハロウィン」はケルト民族の行事で、20年以上前はドイツではそれほど知られていなかったのですが、ドイツ伝統文化はどこへ?
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