他のヨーロッパの国々では「調査が大変だから」と言う理由で既に撤廃されているのに、ドイツには残っている、それは「畜犬税」です。
犬を飼っている人は税金を払わなくてはなりません。
やはりお金はできれば払いたくない、のが人間。犬の飼い主の約20%の人が畜犬税を納めていない、と言われています。
畜犬税は各地の自治体が税金の金額やその他を決めて徴収するのですが、 時には税金を納めていない人がいないか、チェックしています。税金を払っている、と言うチップを持っていない犬を飼っている人が発見されると、10年前まで遡って徴税されたり、10,000ユーロ以下の罰金になることもあるそうですよ。
畜犬税も自治体にとっては重要な収入源の一つで、ここデュッセルドルフでは年間に220万ユーロ(約2億7500万円)以上もの収入があるそうです。
そして・・推定される、未払いの畜犬税が422,000ユーロ以上。(5275万円)
これは徴収したくなります。
そこで、デュッセルドルフでは、きちんと税金を納めているかチェックをするそうですよ。
デュッセルドルフで畜犬税のために登録されている犬は22,673匹だとか。
一番人気は(雑種以外で)ジャック・ルッセル・テリアと言う小型のテリア犬種で1000匹。
2番目に登録が多いのがラプラドールとチワワでそれぞれ800匹だそうです。
ところで・・
この畜犬税、自治体が決めているので、住んでいる場所によって金額にかなりの差がつきます。
今回はここデュッセルドルフのあるノルドライン=ヴェストファーレン州の中でも338ほどの大きい自治体の畜犬税のリストを見ましたが、最低がVerlの25ユーロ、最高がHagenの180ユーロでした。
主なNRW州の自治体の畜犬税の金額はというと・・(単位・ユーロ/年)
自治体 | 1匹目 | 2匹目 | 3匹目 |
ノイス | 79 | 114 | 150 |
メアブッシュ | 96 | 125 | 150 |
デュッセルドルフ | 96 | 150 | 180 |
モンシャウ | 108 | 135 | 162 |
クレーフェルド | 111 | 129 | 148 |
アーヘン | 120 | 144 | 156 |
メンヒェングラードバッハ | 138 | 166 | 207 |
ゾーリンゲン | 151 | 174 | 192 |
ケルン | 156 | 156 | 156 |
ボン | 162 | 210 | 264 |
大都会では犬が増えすぎないように税金を高くする、と言うのですが、デュッセルドルフはその割にはお得な感じ(?)です。デュッセルドルフより人口の少ない街で畜犬税が高い自治体が結構あります。
犬を多頭飼いにすると税金も高くなります。
闘犬はさらに高く、1頭でも600ユーロ位になるところも。
盲導犬などは免税・または減額だとか。
やはり・・動物を飼うにはお金がかかりますね。
もともと「犬を飼うなんて贅沢!」と畜犬税が始まったそうですよ。
うさぎを飼うのは・・贅沢ではないのかしら!?
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